キャンプの歴史を振り返ると、昭和の時代には今では見かけなくなったキャンプ道具やアイテムが数多く存在しました。これらのアイテムは当時のキャンプ文化を象徴するもので、今ではその存在を知らない若い世代も多いかもしれません。今回は、昭和のキャンプで活躍したけれど、今は見かけなくなったものについて紹介します。
1. 昭和時代のキャンプで欠かせなかった「焚き火台」
昭和のキャンプでは、焚き火を囲むことがキャンプの醍醐味の一つでした。しかし、当時の焚き火台は現在のようにコンパクトで便利なものではなく、主に簡単に組み立てられる金属製のものが多かったです。今では焚き火台が進化し、軽量で持ち運びやすいものや、オシャレなデザインのものが主流となっています。
しかし、昭和時代の焚き火台は、ある意味“素朴”で、使用後に煤で手が汚れるのも一つの楽しみだったと言えるかもしれません。その頃のキャンプでは、焚き火を中心にした交流が大切にされていました。
2. 昭和のキャンプにあった「カセットコンロ」と「ガソリンランプ」
昭和時代のキャンプでは、ガソリンランプやカセットコンロが一般的に使われていました。これらは今でも使われているものの、現代のコンパクトなバーナーやLEDランタンに取って代わり、見ることが少なくなっています。
ガソリンランプは独特のオイルの匂いが漂い、温かな光を提供してくれましたが、そのメンテナンスが面倒だったり、ガソリンを補充する必要があったりするため、手軽に使えるLEDランタンや電池式ランタンが普及しました。
3. 昭和のキャンプで人気だった「ダンロップ製のテント」
昭和のキャンプシーンで多く見られたのが「ダンロップ製のテント」です。重くて大型でしたが、広々としたスペースを確保でき、家族連れにとっては魅力的なアイテムでした。
現代のテントは、軽量化され、設営が簡単で持ち運びやすくなりました。テントのデザインも多様化し、テントの中で快適に過ごせる機能が充実しています。ダンロップ製テントのような大型で重いテントは、今ではあまり見ることはなくなっています。
4. 昭和のキャンプで必需品だった「木製の食器」
昭和のキャンプでは、食器に木製のプレートやカップがよく使われていました。プラスチックや金属の食器が少なかった時代、木製食器は温かみがあり、キャンプの雰囲気を一層引き立てていました。
しかし、現代ではプラスチックやステンレス製の軽くて丈夫な食器が主流となり、木製の食器は少なくなっています。木製の食器は、洗う手間や管理の難しさがデメリットとして挙げられますが、今でもオシャレなキャンプ道具として人気を集めることがあります。
5. 昭和のキャンプで使用されていた「風呂用の簡易タンク」
昭和のキャンプでは、シャワーや風呂が完備されているキャンプ場は少なく、簡易的な風呂用のタンクを使用していたことがありました。このタンクは、キャンプ場近くの川や池から水を汲み上げ、温かいお湯を作って体を洗うためのもので、かなり原始的なものでした。
現在では、キャンプ場にも温水シャワーが完備されることが多く、またポータブルシャワーや温水ボトルを持参することもできるため、昭和時代の簡易タンクのようなものはあまり見かけなくなりました。
まとめ:昭和のキャンプ道具の魅力とその変化
昭和時代のキャンプ道具は、今では考えられないほどシンプルで原始的でしたが、その分、自然と一体感を感じながら過ごすことができました。今のキャンプ道具は、より快適で便利になり、キャンプのスタイルも進化していますが、昭和のキャンプ道具にはその時代の風情や、思い出がたくさん詰まっています。
キャンプは道具に頼ることなく、自然と向き合うことが本質ですが、現代の便利な道具をうまく活用することで、さらに楽しく快適なキャンプができます。昭和のキャンプアイテムに思いを馳せつつ、今の道具で新たなキャンプの楽しみ方を見つけてみましょう。
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