サウジアラビアで開催されたAFC U17アジアカップで、廣山望監督率いるU17日本代表は、ベスト8に進出し、無事にU17W杯の出場権を獲得しました。しかし、グループステージから準々決勝にかけて、試合内容に課題を残し、最終的には大会3連覇を逃す結果となりました。今回は、その大会を振り返り、今後のU17W杯での期待について考えてみます。
グループステージ: 開幕戦の快勝から始まり、尻すぼみな展開
日本代表は、グループステージ初戦でUAEに対して4-1の快勝を収め、順調なスタートを切ったかに見えました。しかし、その後のベトナム戦では、後半アディショナルタイムにPKを献上し、1-1で引き分けに終わります。続く豪州戦では、2-3で逆転負けを喫し、結果としてグループステージを薄氷の首位で通過しました。
特に、ベトナム戦や豪州戦では、守備面の脆弱さが浮き彫りになり、攻撃陣も本来の力を発揮しきれませんでした。グループステージでは良いパフォーマンスを示しつつも、試合の終盤に力尽きる場面が目立ちました。
準々決勝: サウジアラビア戦の敗退と大会3連覇の夢
準々決勝では、地元サウジアラビアと対戦しました。後半に同点弾を決め、何とか試合を延長戦に持ち込みましたが、PK戦で敗北し、大会3連覇の夢は潰えました。この試合では、選手たちの粘り強さが見られましたが、試合内容としては決定力を欠き、最後はPK戦に頼る展開となりました。
試合の内容としては、サウジアラビアのホームアドバンテージを感じさせる部分もありましたが、攻撃陣が再三のチャンスを逃したことが敗因と言えるでしょう。
今大会を通じての課題と収穫
今大会では、攻撃力と守備力のバランスに課題が残りました。特に、後半の守備の甘さが目立ち、試合を有利に進めていたにもかかわらず、引き分けや敗戦に繋がる場面が多く見受けられました。また、試合終盤での体力の低下が試合内容に影響を与えました。
一方で、若手選手が成長する過程を見ることができ、将来への希望も感じさせる大会となりました。特に攻撃陣の個々の能力は高く、今後の大会での飛躍が期待されます。
U17W杯への期待と今後の展望
U17W杯は、世界の強豪チームとの対戦が待ち構えていますが、今大会の結果を踏まえた成長が求められます。日本代表は、これまで以上に試合の展開を支配する力を付け、勝利を収めるための戦術を磨く必要があります。
また、攻撃陣は更なるコンビネーションの強化と、決定力を向上させることが求められます。守備面でも、チーム全体の守備意識の統一と、試合終了まで集中力を切らさない戦い方が必要です。
まとめ: U17W杯での上位進出への期待
今回のAFC U17アジアカップでは、予選リーグと準々決勝での試合内容に課題を残したものの、U17W杯の出場権を獲得しました。今後、世界の強豪と戦うためには、今大会で得た経験を活かし、さらなる成長が求められます。
U17W杯での上位進出は可能であり、チームの成長次第では、良い結果を残すことができるでしょう。選手たちがこれからどのように進化し、世界に挑むのか、非常に楽しみです。
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