2025年5月4日に東京ドームで開催される『RIZIN男祭り2025』。昨年の超RIZIN.3が爆発的な注目を集め、チケットも早期完売となったことを考えると、今年のチケット販売の動きはやや静かな印象を受けます。なぜ、同じ東京ドームで開催されるRIZINイベントにも関わらず、ここまで販売状況に差が出ているのでしょうか?本記事では、その要因をいくつかの視点から解説していきます。
要因① 朝倉未来のカード発表のインパクト不足
過去のRIZINで大きな集客力を誇ってきた朝倉未来選手ですが、近年は「見慣れたカード感」が出てきているという声もあります。試合内容やカードの新鮮味が薄れていると、熱心なファンでも「今回ばかりはPPVでいいか」と判断してしまうことは珍しくありません。
特に、今大会のカード発表は比較的控えめで、目玉選手がまだ発表されていない、もしくは発表時期が遅かったことも、購入意欲を鈍らせる一因となっている可能性があります。
要因② ゴールデンウィーク中日のスケジュール問題
2025年5月4日は、ゴールデンウィークの中日というタイミングにあたります。旅行や帰省、他イベントとの日程が被りやすく、すでに予定が埋まっている人も多いのが実情です。
また、遠方からの来場を検討するファンにとっても、ホテル代の高騰や交通の混雑など、ゴールデンウィーク特有の障壁が購買意欲に影響を及ぼしていることは否めません。
要因③ 昨年との比較による期待値のズレ
2024年夏に開催された『超RIZIN.3』は、メイウェザー来日や朝倉未来×平本蓮の因縁カードなど、話題性の高い要素が重なった特別なイベントでした。今回の『男祭り2025』も注目イベントではあるものの、過去大会と比較されやすい立ち位置にあるため、相対的に“インパクト不足”と感じられるのかもしれません。
つまり、あまりにも昨年のイベントが大規模すぎたことで、今回のプロモーションがやや地味に映ってしまい、話題化しきれていないのが現状です。
要因④ PPV文化の浸透と現地観戦のハードル
最近では、格闘技イベントをライブ配信で視聴する文化が一般化しており、「現地に行かずに観る」という選択肢が定着しています。特に価格が高めのチケットであればあるほど、「行く価値がある」と思わせるカードが求められます。
その点で、現時点の『男祭り2025』のラインナップは、PPVで十分という判断を後押ししてしまっている可能性があります。さらに、物価上昇の影響により、チケット価格や会場までの移動費が重く感じられる層も増えています。
ファンの期待に応えるには何が必要か
チケット販売の勢いを加速させるためには、今後のカード発表や追加プロモーションが鍵となります。特に、過去に話題をさらったような「大型外国人選手の参戦」や「世代を超えた注目カード」の投入は、再びファンの注目を集める可能性があります。
また、SNSやYouTubeを活用した選手発信の強化、ファン参加型のキャンペーンなど、イベントへの“熱量”を高める工夫も必要不可欠でしょう。
まとめ
『RIZIN男祭り2025』のチケット販売が伸び悩んでいる背景には、カードのインパクト、日程的な問題、昨年の大会との比較、そして観戦スタイルの多様化といった複合的な要因が存在します。ただし、イベント開催までにはまだ時間があり、今後の発表や展開次第でチケット販売が一気に加速する可能性も十分に残されています。ファンとしては、続報に注目しつつ、自分なりの楽しみ方でRIZINを応援していきたいところです。
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