カリム・ベンゼマは、レアル・マドリードで長いキャリアを持つストライカーであり、そのプレースタイルは時間と共に大きく変化しました。特に、加入初期、BBCトリオ黄金期、ポストロナウド期の3つの時期に分けて彼のスタイルを考察することができます。この記事では、これらの時期におけるベンゼマのプレースタイルの変遷について解説します。
加入初期:ポストプレイヤーとしての役割(09/10〜12/13)
ベンゼマは2009年にレアル・マドリードに加入し、最初の数年間は主にポストプレイヤーとしての役割を担っていました。彼は、ボールを受けて周囲を活かすタイプの選手であり、特にそのフィジカルな強さと技術を駆使して、攻撃の起点を作ることに重きを置いていました。
この時期のベンゼマは、必ずしもゴールを最優先にしていないプレースタイルで、特にクリスティアーノ・ロナウドやカカ、ギャレス・ベイルといったスター選手たちのサポート役として活躍していました。得点機会を作り出す能力に長けており、ゴール数こそ控えめでしたが、そのチームプレーの重要性が際立っていました。
BBCトリオ黄金期:ポストプレイヤーからフィニッシャーへ(13/14〜17/18)
2013年から始まったBBC(ベンゼマ、ベイル、クリスティアーノ・ロナウド)の黄金期では、ベンゼマのプレースタイルは次第に進化しました。ロナウドとベイルのダイナミックな動きが前面に出る中で、ベンゼマは攻撃の中心としてゴールを決める役割が増えていきました。
この時期のベンゼマは、単なるポストプレイヤーから、試合を決定づけるフィニッシャーとしての役割を担うようになりました。特に、ロナウドのサポートに回ることも多かったが、ゴールを決めるシーンも増え、実力がさらに評価されるようになった時期です。
ポストロナウド期:完全なフィニッシャーへの転換(18/19〜22/23)
クリスティアーノ・ロナウドがレアル・マドリードを離れた後、ベンゼマはチームの攻撃の中心として完全にフィニッシャーの役割を果たすようになりました。この時期、彼はチームのエースとして、数々の重要なゴールを決め、特にチャンピオンズリーグでの活躍が光りました。
ポストロナウド期のベンゼマは、ゴールを決めるだけでなく、試合の流れを変えるようなプレーを多く見せました。彼のテクニック、決定力、そしてプレースタイルはまさにトップレベルで、レアル・マドリードの攻撃を牽引し続けました。
ベンゼマの進化:チームプレーからエースへ
ベンゼマは、レアル・マドリードでのキャリアを通じて、ポストプレイヤーからフィニッシャー、そしてエースへと進化を遂げました。彼のプレースタイルの変遷は、チームの戦術や選手の個性、そしてサッカーのトレンドにも大きく影響されています。
特に、ロナウドという圧倒的なゴールゲッターが去った後、ベンゼマはその責任を見事に引き継ぎ、完全に新たな役割に適応しました。攻撃の要として、そしてリーダーとして、チームに貢献し続けています。
まとめ:ベンゼマのプレースタイルの進化
ベンゼマはレアル・マドリードでのキャリアを通じて、ポストプレイヤーからゴールを決めるフィニッシャー、そしてチームのエースへと進化してきました。特に、BBCトリオ黄金期を経て、ロナウドの退団後にはその役割を完全に引き受け、サッカーのトッププレイヤーとして輝きを放っています。
彼のプレースタイルの変遷は、彼がどれほど多才で適応力のある選手であるかを示しており、レアル・マドリードにとって欠かせない存在であることが分かります。
コメント