ムーキー・ベッツはショートとしても優秀?外野の名手が内野で見せる守備力とは

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MLBを代表するスーパースター、ムーキー・ベッツは主にライトを中心とした外野守備で名を馳せ、これまでに複数回のゴールドグラブ賞を受賞してきました。その華麗な守備範囲と肩の強さは誰もが認めるところですが、近年ではドジャースでショート(遊撃手)として出場する機会も増えており、その適性が注目されています。本記事では、ベッツのショート守備に焦点を当て、外野手としての評価と比較しながら、内野手としての実力について分析します。

本職はライト:外野守備での輝かしい実績

ムーキー・ベッツはライトの守備でMLBトップクラスの評価を受けてきた選手です。特にレッドソックス時代からドジャース移籍後にかけて、守備防御点(DRS)やUZRなどの指標で高評価を獲得し、複数回のゴールドグラブ賞を受賞しています。

例えば、2016年にはライトで守備防御点28という驚異的な数字を記録し、肩・打球判断・スピードの三拍子そろった外野守備を証明しました。

ショートへの挑戦:異例のコンバートが話題に

2024年シーズン、ドジャースでは内野手の負傷やチーム事情により、ベッツがセカンドやショートで起用される場面が増えました。ショートは野球においてもっとも難しい守備位置の一つとされ、通常は生え抜きの内野手が任されるポジションです。

そんな中でベッツがこのポジションに起用されたのは、運動能力の高さと野球IQの高さが評価された結果といえます。実際にMLBネットワークやアナリストからは「意外なほど自然に見える」と好評を得ている守備も見られます。

データで見るショートとしての評価

ベッツのショート守備における守備指標(2024年4月時点)を見ると、セイバーメトリクス的には平均的、またはやや下回る数値が見られることもあります。

  • 守備防御点(DRS): ±0付近で推移しており、飛び抜けた成績ではない
  • アウト・アバブ・アベレージ(OAA): わずかにマイナス圏内に入る試合もある

これは、プロとして長年外野を守っていた選手がショートという異なる守備感覚と距離感を求められるポジションに就いたことを考えれば、十分に健闘しているといえる内容です。

守備動作の観察:反応・肩・柔軟性

ショートとしてのベッツの動きを見ると、打球への初動の反応や送球動作の素早さはさすがです。外野手時代から鍛えられた肩の強さはショート守備でも活きており、三遊間の深い位置からの送球でも確実にアウトを取るプレーを見せています。

ただし、やや足運びに余裕がなく、ベテランの内野手と比べると二遊間の連携プレーや微細なステップワークには慣れが必要とも言われています。

今後の可能性:チーム戦略と本人の成長

ドジャースは層の厚いチームでありながらも、柔軟な守備配置を好むため、ベッツのようなユーティリティ性を持つ選手は重宝されます。彼がショートでの出場を継続することで、新たな守備価値を生み出す可能性も十分にあります。

また、ショートとしての経験を重ねることで守備範囲や連携プレーの精度も上がってくれば、外野に次ぐ守備適性を獲得できるかもしれません。

まとめ

ムーキー・ベッツは、本職の外野守備においてはメジャーでも屈指の名手として知られています。一方で、ショートとしてはまだ発展途上ながらも、持ち前の身体能力や肩の強さを活かし、一定以上の守備を見せています。

2024年の新たなチャレンジとしてのショート守備は、彼の守備的なユーティリティ性を証明する機会とも言えるでしょう。今後の起用法や成績次第では、“本職ではないが守れるショート”という希少な存在になる可能性を秘めています。

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