投手の防御率は、ピッチングの成果を評価する重要な指標ですが、特定のシチュエーションではその計算が少し複雑になることがあります。例えば、最後の回でサヨナラ満塁ホームランを打たれて負けた投手が、その後1回を無失点で抑えた場合、次の登板後の防御率はどうなるのでしょうか?この記事では、そんなケースを具体的に解説します。
防御率とは?基本的な計算方法
まずは、投手の防御率の基本的な計算方法を確認しておきましょう。防御率(ERA)は、投手が9イニング(1試合分)でどれくらい自責点を許したかを示す指標です。計算式は以下の通りです。
防御率 = (自責点 ÷ 投球回数) × 9
自責点とは、投手のミスやエラーを除いた、投手が直接関与した失点のことです。これにより、投手のパフォーマンスを正確に評価できます。
サヨナラ満塁ホームランでの失点
質問のケースでは、投手が最後の回でサヨナラ満塁ホームランを打たれ、サヨナラ負けとなっています。この場合、満塁ホームランは投手の自責点として計上されます。もし、4人のランナーが出塁していて、その後満塁ホームランで4点を失った場合、これらの4点はすべて自責点として計算されます。
したがって、サヨナラ満塁ホームランを打たれた時点で、その試合の防御率に大きな影響を与えることになります。
次の登板で1回無失点を抑えた場合
次の登板で1回無失点で抑えた場合、その投球回数(1イニング)は追加されますが、自責点は増えません。防御率を計算するためには、新たに追加された投球回数と無失点の結果を反映させることになります。
この結果、1回無失点を記録すると、その投手の防御率が改善される可能性があります。具体的には、次の計算式が適用されます。
新しい防御率 = (これまでの自責点 + 新たな自責点) ÷ (これまでの投球回数 + 新たな投球回数) × 9
実際の例:防御率の変化
仮に、サヨナラ満塁ホームラン後、投手がその試合で4点の自責点を与えたとしましょう。この時点での投球回数が1回だった場合、まずはその試合の防御率を計算します。
次に、1回を無失点で抑えた場合、その投球回数が増加しますが、失点がないため自責点は増えません。これにより、全体の防御率がどう変化するのかがわかります。
まとめ:投手の防御率を適切に理解する
投手の防御率は、試合ごとの投球結果に基づいて算出されます。サヨナラ満塁ホームラン後でも、その後の登板で無失点を記録すれば、全体の防御率は改善される可能性があります。投手の防御率はそのパフォーマンスを反映する重要な指標であり、試合ごとの結果を正確に反映させることが大切です。
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