もしデイビット・ゴギンズがUFCファイターだったら?“超人”のMMA適性を真面目に考察してみた

総合格闘技、K-1

デイビット・ゴギンズといえば、ネイビーシールズ、ウルトラマラソン、アイアンマンレース、100マイルレースなど、極限の肉体と精神を持つ“人間兵器”のような存在です。もし彼がその異常なまでのメンタルとフィジカルをMMAに注いでいたとしたら、UFCのどこまで到達していたのか——今回はその“もしも”を格闘技的視点で考察してみます。

デイビット・ゴギンズとはどんな人物か?

元ネイビーシールズであり、アメリカ軍の特殊部隊を3つ制覇した唯一の男として知られるデイビット・ゴギンズ。過酷な訓練を超える精神力と、体を限界まで追い込む狂気のようなストイックさで、多くのアスリートやビジネスパーソンから“メンタルの神様”と崇められています。

実際に彼は、100マイルレースを足の骨が折れたまま完走したことや、1日で4,000回以上の懸垂を記録するなど、常人離れしたエピソードを多数持っています。これらは、戦うことへの精神的な耐性、スタミナ、そして痛みに耐える能力という、MMAにおいて非常に重要な要素と直結しています。

MMAファイターとしてのポテンシャル

ゴギンズの特徴をMMAに当てはめると、以下の3点が極めて優れていると考えられます。

  • 驚異的なスタミナと心肺機能:5R戦でも落ちないフィジカルはMMAで大きな武器。
  • 精神的な限界耐性:タフネスの鬼。ダメージを受けても戦い続けるスタイルが予想される。
  • 規律と自己管理能力:減量や練習管理にも一切妥協しないはず。

格闘技のバックグラウンドが皆無でも、これらの要素だけで“素材”としてはトップレベルと言ってよいでしょう。

UFCでどこまで通用したか?

仮にゴギンズが20代でMMAを始めたと仮定し、レスリングやブラジリアン柔術などの基礎を身につけたとすれば、UFC参戦は十分可能です。彼のような心肺機能とスタミナがあれば、グラップラー寄りのスタイルで戦えば相性が良いでしょう。

また、現在UFCで活躍するジャスティン・ゲイジーやクレイ・グイダといった“ガス欠知らずのタフファイター”タイプと比較しても、ゴギンズの持久力は遜色ないどころか勝っている可能性すらあります。仮に彼がウェルター級やミドル級で出場していたとしたら、ランキング入りは夢ではなく、TOP15には届くポテンシャルを持っていたと考えられます。

技術面の課題と限界

一方で、いくらメンタルと体力が優れていても、MMAは「技術戦」。テイクダウン、ポジショニング、サブミッション、スタンド打撃——これらは長年の経験と練習で培われるものです。

もし30代以降から始めた場合、技術習得の遅れと身体的ピークのズレによって、UFCレベルの試合には厳しいかもしれません。ですが、BellatorやPFLといった舞台であれば、アスリートとしての注目度も高く、話題性込みでのマッチメイクも現実的です。

実際にMMA転向したミリタリー出身の例

過去には、アメリカ海兵隊出身のティム・ケネディや、レンジャー部隊出身のブライアン・スタンなどがUFCで活躍しました。彼らも軍人時代からのタフネスと鍛え上げた体力をベースに、MMAスキルを身につけて成功した例です。

ゴギンズも同様に、軍人出身MMAファイターとして注目された可能性は高く、そのストイックさが話題になっていたことは間違いありません。

まとめ:ゴギンズがMMAを選んでいたら…

デイビット・ゴギンズがMMAにフルコミットしていたとしたら、TOPファイターになる可能性は十分にありました。特に若い頃から格闘技を始めていれば、UFCの舞台で注目選手として活躍していたでしょう。彼の精神力とフィジカルは、それだけ突出しており、まさに“スーパーファイナルギャリックサイヤ人ストイックマン”の名にふさわしい存在です。

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