プロレスの魅力のひとつに、選手の個性が溢れる入場テーマ曲があります。中でも特に印象的なのは、選手自身の声が挿入された入場曲。観客の記憶に残るだけでなく、選手のキャラクターやスタイルを強烈に印象づける重要な要素となっています。今回は、黒田哲弘やポイズン澤田のように、選手本人の音声が含まれる入場テーマを持つレスラーたちを紹介します。
1. 黒田哲弘「今日も皆のためにやってやるぜ!黒田最高!」
黒田哲弘の入場テーマは、まさに選手本人の気合とキャラクターを体現した内容です。「黒田最高!」という叫びは観客を一気にヒートアップさせ、登場シーンに華を添えています。
このようなセリフ入りテーマは、観客との一体感を高める要素として機能しています。プロレス会場の空気を変えるほどのインパクトを持つ、まさに唯一無二のテーマです。
2. ポイズン澤田JULIE「蛇界転生…」
DDTの奇才・ポイズン澤田のテーマ「蛇界転生」は、幻想的かつ怪しげな雰囲気の中に自身のナレーションが入り、唯一無二の世界観を演出しています。入場とともに始まる“詠唱”のような語りは、そのキャラクター性を一発で伝える強烈なアイデンティティです。
このように、テーマ曲にキャラクターを語らせる演出は、観客にとっても試合への没入感を高める装置となります。
3. グレート・ムタ(武藤敬司)※セリフ入りバージョン
一部の特別バージョンにおいて、グレート・ムタのテーマ曲にも“世界観の語り”が入ることがあります。自身の神秘性を強調するための演出として用いられ、記念興行や特別な入場で使われることが多いです。
4. タイチ「pageant」一部公演での本人語り演出
鈴木軍のタイチは、特別な大会などで、入場時に自身の語りや歌詞が追加されたアレンジバージョンを使用することがあります。ミュージカル的な演出で“魅せるプロレス”を体現するタイチらしいスタイルです。
5. 他団体・海外選手にも広がるセリフ入りテーマ
WWEやAEWなど海外の団体においても、入場曲に選手のボイスを組み込む例は見られます。ストーン・コールド・スティーブ・オースチンやザ・ロックのように、象徴的なフレーズを入場前に流すことで、観客の期待感を煽る演出がなされます。
また、日本のインディー団体でも本人の語りを挿入したテーマ曲を導入するケースが増えており、音楽とキャラクターの融合がますます重視される傾向にあります。
まとめ
プロレスにおける入場曲は、単なる音楽ではなく、選手の人格や世界観を象徴する大切な演出です。特に本人のセリフや語りが含まれている入場曲は、観客に強い印象を与え、選手のキャラクターを深く印象付けます。黒田哲弘やポイズン澤田をはじめ、こうした演出はプロレスならではの魅力のひとつ。今後も個性豊かな選手たちの“声”が光るテーマ曲に注目していきたいところです。
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