「山本昌が豪速球投手だった」という証言には、実際のデータと投球術が深く関係しています。特に、回転数やフォーム、球質に関する要素がその評価の根拠となっています。
回転数の驚異的な数値
山本昌投手のストレートは、1秒間に最大52回転という回転数を記録しています。これは、通常の投手の平均回転数である37回転を大きく上回り、松坂大輔（41回転）や藤川球児（45回転）をも凌駕する数値です。この高回転数により、ボールの初速と終速の差が小さく、打者にとっては「ノビのある」直球として感じられます。
フォームと視覚的効果
山本昌投手は独特なフォームを持ち、特に左打者にとっては球の出所が見づらくなります。元巨人の清水隆行氏は、「日本で一番どころか日米野球で対戦したどのメジャーリーガーよりも速く感じる速球を投げていた」と証言しています。これにより、実際の球速以上に速く感じられることが多かったとされています。
球質と投球術の融合
山本昌投手のストレートは、球速130km/h台でありながら、打者には150km/hのように感じさせる特性を持っています。これは、回転数の高さと、緩急をつけた投球術、そして精密なコントロールが組み合わさった結果です。打者は、速い球と遅い球のギャップにより、タイミングを合わせるのが難しくなります。
まとめ
山本昌投手の「豪速球」は、単なる球速だけではなく、回転数、フォーム、球質、投球術の総合的な結果として評価されています。これらの要素が組み合わさることで、打者にとって非常に打ちづらい投球となり、「豪速球投手」としての評価が確立されたのです。
コメント