NPB(日本プロ野球)では、規定投球回以上で防御率1点台を維持することが非常に難しいとされています。特に近年、数年間にわたって1点台を記録した投手は貴重な存在です。この記事では、21世紀以降のNPB投手の中で防御率1点台を2年以上維持した選手たちを紹介し、特に意外な存在として挙げられた内海選手についても考察します。
防御率1点台を2年以上維持した投手たち
ダルビッシュ有選手、田中将大選手、山本由伸選手が、21世紀以降のNPBで規定投球回以上で防御率1点台を2年以上続けた投手としてよく取り上げられます。ダルビッシュは5年間、田中は3年間、山本由伸も3年間にわたりこの記録を達成しています。それぞれの投手は、時代を代表する投手であり、特にダルビッシュはメジャーリーガーとしても活躍し、世界的にも評価されています。
これらの選手が持つ共通点は、圧倒的な球速や多彩な球種、優れた制球力です。特にダルビッシュは変化球を巧みに使い分け、田中は安定したコントロールで低めに投げる技術が際立っています。山本由伸は、変則的な投球フォームと速球を武器に、今後が非常に楽しみな若手投手として注目されています。
意外な存在:内海哲也選手
内海哲也選手も、防御率1点台を2年以上維持した投手としてリストに挙げられることがあります。内海は、特に巨人時代にその安定感を誇り、防御率1点台を記録した年がありました。しかし、内海に対する評価は少し複雑です。
その理由として、内海選手が記録した防御率1点台の成績が、いわゆる「違反球」導入の年と重なっていることが挙げられます。この「違反球」とは、投手有利のボールであり、打者にとってはホームランを打つのが難しくなるボールです。そのため、内海選手の成績については、球の影響を受けた部分があると考えるファンや解説者も少なくありません。
違反球の導入と投手成績への影響
違反球は、2008年から2010年の間に導入され、投手有利な状況を作り出しました。この期間中、特に投手の成績が際立ち、内海選手もその恩恵を受けた形となります。違反球導入後は、投手の防御率が低下し、打者にとっては打撃が難しくなったため、いわゆる「投手王国」の時代が続きました。
そのため、内海選手の成績についても、違反球を意識した評価が分かれることがあります。しかし、内海選手が記録した安定した投球は、どの時代においても高く評価されるべきものであり、球の影響を受けたとしても、その技術や安定感に疑問の余地はありません。
まとめ
21世紀以降のNPBにおける防御率1点台を2年以上維持した投手たちは、いずれも圧倒的な投球能力を持つ選手たちです。特にダルビッシュ有、田中将大、山本由伸のような投手は、その実力を証明しています。一方で、内海哲也選手は、違反球導入時期に成績を残したため評価が分かれる部分もありますが、それでも彼の安定した投球は高く評価されています。投手の成績を評価する際は、球の影響や時代背景を考慮することが重要です。
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