スノーボードでヒールサイドの抜けが起きる原因として「ドラグ」が挙げられることがありますが、この現象が本当にドラグによるものか、荷重不足など他の要因が関係しているのか疑問に思うこともあるでしょう。この記事では、ヒールサイドの抜けの原因を掘り下げ、「ドラグ」とは何か、そして荷重不足との違いについて解説します。
「ドラグ」とは?
「ドラグ」とは、スノーボードがターン中に雪面に引っかかるような感覚を指します。これは、ボードのエッジが滑りすぎたり、雪面との接地が不均一になったりすることが原因で起こります。特にターン中に急にズレを感じる場合、ドラグが関係していることがあります。
ドラグが発生すると、ターンがスムーズに進まず、ボードが雪面に引っかかるような感覚になります。これが「ガガガ」とした音を伴うこともあり、滑走が不安定になる原因の一つです。
ヒールサイドでの抜けと荷重不足
ヒールサイドでの抜けが起こる原因の一つに荷重不足があります。ターン中に後ろ足に十分な荷重がかかっていない場合、ボードのテールが浮きやすくなり、雪面との接触が不安定になります。その結果、ボードがズレてしまい、ターンが抜けることになります。
この場合、ドラグと異なり、原因は主に荷重不足によるものです。荷重不足の場合、ボードがスムーズにターンを維持できず、途中でズレてしまう感覚を感じることがあります。
「ドラグ」と「荷重不足」の見分け方
「ドラグ」と「荷重不足」を見分けるには、まずターン中にどのような感覚を感じるかに注目しましょう。もしターン中に急にズレを感じるが、ボードのエッジがしっかりと雪面に食い込んでいる感覚がある場合、ドラグの可能性が高いです。
一方、ターン中にボードが後ろに浮いていくような感覚や、雪面との接地が薄くなるような感覚を感じる場合、荷重不足が原因である可能性が高いです。この場合、後ろ足にしっかりと荷重をかけることで、安定したターンが可能になります。
実践的なアドバイス
ターン中に「ズレ」を感じた場合は、まず自分の荷重バランスを確認してみましょう。荷重不足が原因であれば、後ろ足にしっかりと荷重をかけ、ボードが雪面に食い込む感覚を得ることが重要です。
もしドラグが原因であれば、ボードのエッジを意識して雪面との接触を調整しましょう。特に、スピードが速いときや急激なターンでドラグが起こりやすいため、エッジの角度やターンの進行方向を意識することが大切です。
まとめ
ヒールサイドでの抜けが起きる原因には「ドラグ」と「荷重不足」があります。ドラグが起こる場合、ボードのエッジが雪面に引っかかる感覚があり、荷重不足が原因であれば、ターン中に後ろ足の荷重が足りず、ボードが浮いてしまいます。ターン中の感覚に注目して、どちらの要因が関係しているかを見分け、適切な調整を行うことで、安定したターンを維持することができます。
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