ULハイク(ウルトラライトハイキング)において、適切な中間着の選定は非常に重要です。特に、パタゴニアのマイクロパフのような「シェル+中綿」タイプと、山旅のポーラテックやカリマーのOcta®CPCPのような「一枚布っぽい」タイプでは、保温力や重さに違いがあります。この記事では、これらの中間着の選び方と、それぞれの特徴について詳しく解説します。
シェル+中綿タイプの特徴と利点
「シェル+中綿」タイプの中間着は、シェルジャケットと中綿が一体となったデザインで、軽量ながら高い保温性を持っています。パタゴニアのマイクロパフはその代表例で、特に優れた保温力と通気性を持つため、寒い環境でも快適に過ごせます。
このタイプの大きな利点は、湿気を逃がしながら暖かさを保持できることです。特に、シェル部分が風や水分からの保護を提供し、インシュレーション(中綿)が体温を保持することで、極寒の環境でも機能します。また、シェル部分が軽量で、パッキング時にも省スペースで収納できるため、ULハイクには最適です。
一枚布っぽいタイプの特徴と利点
ポーラテックやカリマーのOcta®CPCPなどの「一枚布っぽい」タイプの中間着は、非常に軽量で柔軟性があります。これらは中綿が直接体に密着し、少ない層で効率的に熱を保持する設計です。シンプルな構造のため、動きやすく、体温調整がしやすい点が特徴です。
このタイプの中間着は、特に軽量化を重視する登山者やハイカーに人気があります。層を重ねることなく、薄手ながら高い保温性を提供するため、動きやすさと快適さを両立させたい方に最適です。
重さあたりの保温力の比較
重さあたりの保温力に関して、一般的に「シェル+中綿」タイプの方が若干優れています。中綿部分が厚く、空気をしっかりと保持するため、少ない重さで高い保温力を実現できます。これに対して、「一枚布っぽい」タイプは、軽量さを重視した設計であり、同じ重さで比較すると、シェル+中綿タイプほどの保温力はないことが多いです。
ただし、「一枚布っぽい」タイプは、軽さを重視しつつも、必要最低限の保温性を提供します。長時間のハイキングや快適さを求める場合、状況に応じて適切な選択が必要です。
ULハイク向けの中間着の選び方
ULハイクの場合、軽量化と機能性が非常に重要です。シェル+中綿タイプは、保温性に優れているため、寒冷地や高山での使用に向いています。一方、「一枚布っぽい」タイプは、軽さとコンパクトさを重視したい場合に適しています。
選ぶ際には、気温や使用する場所、どれくらいの時間をかけて歩くのか、または積極的に体を動かすのかといった要素を考慮する必要があります。過酷な環境ではシェル+中綿タイプが便利で、軽量化を目指す場合は「一枚布っぽい」タイプが適しています。
まとめ
ULハイクにおける中間着の選び方は、使用する環境や重視するポイントによって異なります。シェル+中綿タイプは高い保温性と多機能性を提供し、厳しい気象条件下でも快適に過ごせます。一方、「一枚布っぽい」タイプは軽量で動きやすく、温暖な環境での快適さを提供します。自分のニーズに最適な中間着を選ぶことで、より快適な登山体験を得ることができます。
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