外から回るスパイク vs 内側からのスパイク:メリットとデメリット

バレーボール

高校バレーボールにおいて、スパイクの助走方法は非常に重要です。通常、スパイクは外から回るように助走を取ることが多いですが、筑波大学で活躍している亀岡聖成選手のように、内側から真っ直ぐ助走を取って打つ方法もあります。今回は、外から回るスパイクと内側から入るスパイクのメリット・デメリットについて解説し、特に小柄な選手にはどちらの方法が適しているかを探っていきます。

1. 外から回るスパイクのメリット

外から回る助走を取るスパイクは、最も一般的な方法です。この方法の主なメリットは、助走の距離を長く取ることができ、スピードと角度をつけやすい点です。さらに、回転をかけることでボールに強いスピンをかけることができ、相手のブロックを避けやすくなります。

また、外から回る助走は、スパイクの角度を急にすることができ、より高い位置から打つことが可能です。これにより、相手のブロックをかわすだけでなく、ブロックの手に当たる確率を減らすことができます。

2. 外から回るスパイクのデメリット

一方、外から回るスパイクにはデメリットもあります。まず、回転をかけるためには助走のスピードを十分に出す必要があり、急な方向転換が難しいことがあります。また、相手のブロックのタイミングに合わせるのが難しく、特に大きなブロックには対処しづらい場面もあります。

また、助走距離が長いため、タイミングが少しでもずれるとスパイクの精度が低下する可能性もあります。

3. 内側から入るスパイクのメリット

内側から助走を取るスパイクには、いくつかのメリットがあります。最大の利点は、ブロックアウトを取りやすい点です。内側からのスパイクは、相手のブロックに対して角度をつけやすく、特に相手のブロックの隙間を狙いやすいです。また、内側からのアプローチは、スパイクの打点が低くなることが少なく、特に小柄な選手にとっては有利な面もあります。

さらに、内側からのアプローチは、助走の距離を短縮できるため、タイミングを合わせやすく、スピードを重視する場面でも効果的です。

4. 内側から入るスパイクのデメリット

内側から入るスパイクにはデメリットもあります。最も大きなデメリットは、スパイクの角度が制限されることです。外から回るスパイクに比べて、ボールにかけるスピンの強さや角度の調整が難しく、相手のブロックに対して有効な角度を作るのが難しいことがあります。

また、内側からの助走は、体重移動やバランスの取り方が難しいため、しっかりしたフォームを維持するのが難しい場合もあります。

5. 小柄な選手におすすめのスパイク方法は?

小柄な選手にとっては、内側から入るスパイクの方が有利な場合があります。ブロックアウトを狙いやすく、ブロックの手をかわしやすいため、外から回るスパイクに比べて有利に戦える場合が多いです。また、内側からの助走は距離を短く取れるため、タイミングが合わせやすく、スピードを重視する小柄な選手には向いています。

ただし、相手のブロックが強力であれば、外から回るスパイクで角度をつけて打つ方が有利になることもあります。状況に応じて、どちらの方法を使い分けることが大切です。

6. まとめ

外から回るスパイクと内側からのスパイクには、それぞれにメリットとデメリットがあります。外から回るスパイクはスピードと角度をつけやすい一方、タイミングがずれると精度が落ちることがあります。内側からのスパイクは、特に小柄な選手にとってブロックアウトを取りやすく、タイミングを合わせやすいメリットがありますが、角度調整が難しいというデメリットもあります。

最終的には、選手の体格やプレースタイル、対戦相手に応じて、どちらのスパイク方法を選ぶかが決まります。状況に応じて使い分けることが重要です。

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