バレーボールのプレーを観ていると、しばしば目にする「2段トス」。この技術は、バレーボールの攻撃の中で非常に重要な役割を果たしますが、実際にどのように行われるのか、どんな場面で使われるのかは意外と知られていないこともあります。今回は、2段トスについて、基本的な解説から実際のプレーでどう活用するのかまで詳しく説明します。
2段トスとは?
2段トスとは、バレーボールでボールを2回に分けて上げる技術のことです。1回目のトスでボールを高く上げ、2回目のトスで味方に渡す形になります。一般的には、最初にセットを受けた選手がボールを上げ、その後別の選手がアタックを決めるという流れが多いです。
この2段トスの目的は、相手のブロックをかわすことや、素早く攻撃のタイミングを作ることです。特にブロックの強い相手に対しては、1段階目でボールを高く上げることで相手の守備を乱し、2段階目で攻撃するという戦略が非常に有効です。
2段トスの基本的なやり方
2段トスを行う際、まず重要なのはトスの精度です。ボールを正確にセットするためには、手のひらでボールを受ける感覚を養うことが大切です。セットの際、肘は少し曲げ、手首を柔軟に使ってボールを上げることが求められます。
また、2段トスでは2回目にアタッカーが攻撃しやすいようにボールを調整することが重要です。理想的なトスは、アタッカーがジャンプするタイミングに合わせてボールが届くようにすることです。ボールを少し後ろや前に出すだけで、アタックが決まりやすくなります。
2段トスを使う場面とは?
2段トスは、攻撃の選択肢が少ないときや、ブロックが厚い相手に対して非常に効果的です。例えば、速攻で攻めるのが難しい場合や、ブロックが高い相手の間をすり抜けるためには、トスを高く上げて時間を稼ぐことで、相手の反応を遅らせることができます。
また、2段トスはチーム全体の連携が重要です。1回目のトスを受けた選手が、次にどの選手がアタックをするかを予測して、ボールを投げる方向を決める必要があります。この連携がうまくいくと、相手チームのブロックを突破する確率が高くなります。
2段トスの練習方法
2段トスの練習には、まずトスの精度を高めることが重要です。ペアで練習をする際、セットしたボールを相手が攻撃しやすいように意識して上げるようにしましょう。ボールを高く上げすぎると、アタッカーがジャンプするタイミングが合わなくなってしまいますので、トスの高さをしっかりコントロールすることが大切です。
さらに、実戦を想定した練習も効果的です。実際の試合でどのように2段トスを使うかを理解するために、トスを上げた後のアタックのタイミングやブロックを避ける方法を練習しておきましょう。最初は簡単な練習から始め、徐々に難易度を上げていくと、効果的なプレーができるようになります。
まとめ
2段トスは、バレーボールにおける攻撃的な技術の一つです。正確にトスを上げること、そしてその後のアタックのタイミングを合わせることで、相手のブロックを避け、効果的な攻撃が可能になります。練習を重ねることで、試合中に自信を持って使えるようになりますので、ぜひチャレンジしてみましょう。
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