ルー・テーズ vs. グレート草津の試合はブック通りだったのか?

プロレス

1968年1月3日に行われたルー・テーズ対グレート草津の試合は、当時のプロレスファンや関係者の間で大きな話題となりました。特に、試合の展開や結果が事前に決められていたのか、いわゆる「ブック通り」だったのかについては、現在でも議論が続いています。この記事では、この試合の背景や関係者の証言をもとに、試合がブック通りであった可能性について考察します。

試合の背景と経緯

この試合は、国際プロレス(後のTBSプロレス)と日本プロレスの間で行われた興行戦争「隅田川決戦」の一環として行われました。国際プロレス側は、グレート草津をエース候補としてプッシュし、TBSはテレビ中継を通じて草津をスターに仕立て上げようとしました。しかし、草津は当時、経験が浅く、テーズとの実力差は歴然としていました。

試合の展開と結果

試合は3本勝負で行われ、1本目でテーズのバックドロップを受けた草津は失神し、試合を放棄しました。草津本人の証言によれば、セコンドの指示に従い、起き上がらずに試合を放棄したとのことです。これがいわゆる「バックドロップ失神事件」として語り継がれています。

関係者の証言と証拠

テーズは後に、「キャリアの浅い草津に1本でも許すことは考えられなかった」と述べており、試合の結果が事前に決められていた可能性を示唆しています。また、当時の関係者の証言や書籍『悪役レスラーは笑う』では、草津の調整不足や試合放棄の経緯が詳述されています。

まとめ

これらの証言や証拠を総合すると、ルー・テーズ対グレート草津の試合は、事前に決められた展開、いわゆる「ブック通り」であった可能性が高いと考えられます。しかし、プロレスの世界では公式にブックの存在を認めることは少なく、真実は闇の中にあります。それでも、この試合は日本のプロレス史における重要な出来事として、今なお語り継がれています。

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