スーパーで見かけた「カサゴ」の表示が実際にはウッカリカサゴであった場合、分類学的には間違いではありません。ウッカリカサゴはカサゴ目メバル科カサゴ属に属する魚で、カサゴと非常に似た外見を持っています。
ウッカリカサゴとは?
ウッカリカサゴ(学名:Sebastiscus tertius)は、カサゴ目メバル科カサゴ属に分類される海水魚で、主に日本の太平洋沿岸や朝鮮半島南部、台湾などに分布しています。体長は最大で50cmに達し、カサゴよりも大型になることが特徴です。
カサゴとの違い
カサゴとウッカリカサゴは非常に似ており、見分けが難しいですが、以下の点で異なります。
- 胸鰭の軟条数:カサゴは18本、ウッカリカサゴは19本が一般的です。
- 体色と斑紋:ウッカリカサゴは体側に白色の斑点があり、その周囲が黒く縁取られるのが特徴です。
- 生息水深:カサゴは水深2~43mに生息するのに対し、ウッカリカサゴは水深60~940mの深場に生息します。
市場での取り扱い
市場では、ウッカリカサゴはカサゴと区別されずに「カサゴ」として流通していることが多いです。これは、消費者にとっては見た目が似ているため、区別がつきにくく、流通上の便宜から来ていると考えられます。
まとめ
「カサゴ」と表示されている魚が実際にはウッカリカサゴであっても、分類学的には正確です。見た目が似ているため、流通上の便宜から同じ名前で呼ばれることが多いですが、魚の分類に興味がある方にとっては、これらの違いを知ることは面白い発見となるでしょう。
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