マーキュリー船外機の警告音と冷却水の不具合についての解決方法

マーキュリー船外機で発生する警告音と冷却水の出方に関する問題について、実際の症状に基づいた解決方法を解説します。アイドリング時の警告音や水圧計の低下に悩むオーナー様へ、チェックすべきポイントを紹介します。

1. 警告音の原因について

警告音が鳴る原因として最も一般的なのは、冷却水の流れに問題がある場合です。冷却水が十分に流れていない場合、エンジンが過熱し、警告音が鳴ることがあります。アイドリング時に冷却水の勢いが弱く、ピピピピピと断続的に音が鳴る場合は、冷却システムのどこかに不具合がある可能性があります。

アイドリングからデッドスロー時に水圧計の値がほとんど動かず、回転数を上げると水圧計が上昇するという現象は、冷却水の流れが回転数に応じて改善されていることを示しています。水圧計が50kPa程度になることは正常な範囲であり、回転数が上がることで冷却効果が増加することが考えられます。

昨年インペラ交換を行った場合でも、インペラの取り付け不良や新たな障害物によって水流に不具合が生じることがあります。インペラが正常に動作しているか、他の部品（ホース、冷却システムのフィルターなど）に詰まりがないかを確認することが重要です。

アクセル全開でプレーニング時に警告音が鳴らないことから、冷却水が十分に流れていることが確認できます。低回転時やアイドリング時に鳴る警告音を改善するためには、冷却システムの清掃や点検、インペラの動作確認を行い、冷却水の流れを確保することが重要です。

冷却水の流れに関する不具合が警告音の原因である可能性が高いため、インペラや冷却システムの点検、メンテナンスを行うことが解決の鍵となります。定期的な点検とメンテナンスを行い、警告音が鳴らない状態を維持することが大切です。