バスケットボールの公式試合では、使用する試合球に関して厳格な規定があります。特に、12面体のボール(例えば、BG5000)を使用する場合、その適用が許可されるのかどうかは多くのプレーヤーや指導者にとって疑問となることがあります。本記事では、12面体ボールの使用についてのルールや、そのメリット・デメリットについて解説し、なぜ公式試合で使用が認められていないのかを明らかにします。
公式試合で使用される試合球の規定
バスケットボールの試合球については、FIBA(国際バスケットボール連盟)や国内の各種大会によって、使用するボールの規定が定められています。一般的に、公式試合で使用するボールは、FIBAやリーグが定めた仕様に準じたものでなければなりません。これにはボールのサイズ、重さ、素材、構造が含まれており、試合の公平性を保つために厳密に管理されています。
特に、FIBA公式球は「12パネル構造」と呼ばれる6面構造を採用しており、これは試合中のグリップ性や弾力性を最適化するために設計されています。そのため、12面体のボールが公式試合に適用されないのは、この規定に適合しないからです。
12面体ボールのメリットとデメリット
12面体ボール(例えば、BG5000)は、一般的に見た目がユニークであり、プレー中の感触も異なります。多くのプレーヤーがそのグリップ性やボールのコントロールのしやすさを好む一方で、公式試合における使用にはいくつかの問題点があります。
例えば、12面体のボールは、通常の6面構造のボールと比べてボールの回転が若干異なることがあります。そのため、選手が普段使用しているボールと感覚が異なる場合があり、試合中に戸惑いを感じることがあるかもしれません。
12面体ボールが公式試合で使用できない理由
公式試合で12面体ボールが使用できない理由は、主に規定に関する問題です。FIBAや国内リーグでは、ボールの仕様が細かく決められており、その規定に基づいて試合で使用されるボールを選定しています。
例えば、日本のインターハイ(IH)予選では、公式に認められたボール以外を使用することは認められていません。これにより、試合の公平性が保たれるとともに、すべてのチームが同じ条件で競技を行えるようになっています。12面体ボールは公式の規定に合致しないため、使用が許可されないのです。
BG5000とBLEAGUEの関係
BG5000などの12面体ボールは、確かにB.LEAGUE(日本のプロバスケットボールリーグ)などでは使用されていますが、これはプロフェッショナルの大会であり、選手がそれに慣れているため、特別な例と言えます。
しかし、学校や地域の大会では、公式試合の規定に従わなければならないため、BG5000のような12面体ボールを使用することは認められていません。これを利用するためには、大会がそのボールを正式に採用するか、特例を設ける必要があります。
まとめ:公式試合球の選定基準と12面体ボールの利用方法
バスケットボールの試合で使用するボールは、FIBAや各リーグの規定に従って選定されます。12面体ボール(BG5000)は、確かに使いやすさや選手の好みの面で魅力的ですが、公式試合で使用するには規定に合致しないため、採用されていません。
もし、12面体ボールを使用したいのであれば、公式試合ではなく、練習やアマチュア大会などで使用するのが最適です。また、試合球の規定に疑問がある場合は、大会主催者に確認を取ることが大切です。
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