2025年7月、大相撲名古屋場所で東前頭15枚目の琴勝峰（佐渡ケ嶽）が13勝2敗で初優勝を果たしました。平幕力士としての優勝は昨年春場所の尊富士以来となりますが、その優勝に対して一部のファンからは疑問の声も上がっています。特に、前半戦で黒星が続き、終盤まで上位力士と対戦する機会が少なかった点が指摘されています。
琴勝峰の優勝経緯と成績
琴勝峰は、初日から3連勝した後、2連敗し、6日目から5連勝で勝ち越しました。4日目には西前頭14枚目・藤ノ川（伊勢ノ海）、5日目には西前頭16枚目・御嶽海（出羽海）に連敗しながらも、6日目から8連勝を達成しました。13日目には新横綱・大の里（東前頭2枚目）を上手投げで破り、初の金星を挙げました。千秋楽では安青錦（東前頭筆頭）を突き落としで破り、13勝2敗で優勝を決めました。
優勝に対する疑問の声
一部のファンからは、琴勝峰の優勝に対して疑問の声が上がっています。特に、前半戦で黒星が続き、終盤まで上位力士と対戦する機会が少なかった点が指摘されています。これに対して、琴勝峰は「体が勝手に動いた感じ」と述べ、冷静な対応を見せています。元横綱若乃花の花田虎上さんは、琴勝峰の相撲に対して「こんな琴勝峰の相撲は見たことがなかった。自力はあるのに受ける相撲で見ていてじれったかった」と評価しています。
平幕力士の優勝の意義
平幕力士の優勝は、相撲界にとって大きな話題となります。琴勝峰の優勝は、平幕力士でも優勝のチャンスがあることを示し、他の力士にも励みとなるでしょう。特に、弟の琴栄峰が新入幕を果たし、番付は2枚差まで迫られたことが琴勝峰にとっての刺激となり、積極的な相撲を展開する原動力となったと考えられます。
まとめ
琴勝峰の名古屋場所での優勝は、平幕力士としては異例の快挙であり、その相撲内容や成績には賛否が分かれています。しかし、優勝に至るまでの過程や弟の琴栄峰との切磋琢磨など、琴勝峰の努力や成長は評価に値します。今後の活躍にも注目が集まります。
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