プロ野球投手が受けるトミー・ジョン手術の長所・短所と成功・失敗事例

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プロ野球投手が肘の内側側副靱帯(UCL)を損傷した際、再建手術として広く行われているのが「トミー・ジョン手術」です。日本でも多くの投手がこの手術を受け、復帰を果たしていますが、成功例と失敗例が存在します。本記事では、手術の概要、メリット・デメリット、そして実際の事例を紹介します。

トミー・ジョン手術とは?

トミー・ジョン手術は、肘のUCLが断裂または損傷した場合に、患者自身の腱(通常は前腕の長掌筋腱など)を移植して再建する手術です。1974年にメジャーリーガーのトミー・ジョン選手が初めて受けたことから、この名前が付けられました。手術自体は1時間程度で終了し、リハビリを経て約12〜18ヶ月で競技復帰が可能とされています。

トミー・ジョン手術のメリット

この手術の最大のメリットは、肘の靱帯を再建することで、投球動作を再開できる可能性が高まる点です。特に、投手にとっては選手生命を延ばす手段として有効とされています。実際、ダルビッシュ有投手は2015年に手術を受け、復帰後に球速が向上し、活躍を続けています。

トミー・ジョン手術のデメリット

一方で、手術にはデメリットも存在します。リハビリ期間が長期にわたり、最短でも12ヶ月、場合によっては18ヶ月以上かかることがあります。また、手術自体の成功率は高いものの、リハビリ中の再発や合併症のリスクも考慮する必要があります。

成功例と失敗例

成功例としては、ダルビッシュ有投手の他にも、松坂大輔投手や大谷翔平投手が挙げられます。彼らは手術を受けた後、順調に復帰し、活躍を続けています。

一方、失敗例としては、大塚晶則投手が挙げられます。彼は2008年に手術を受けましたが、リハビリ中に再発し、結局復帰することなく現役を引退しました。

まとめ

トミー・ジョン手術は、肘の靱帯損傷に対する有効な治療法の一つです。成功すれば、投手としてのキャリアを延ばすことが可能となりますが、リハビリ期間の長さや再発のリスクなど、慎重な判断と適切なケアが求められます。手術を検討する際は、専門医と十分に相談し、自身の状態に最適な治療法を選択することが重要です。

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