MMA(総合格闘技)において、クローズドガードとバタフライガードは重要なグラウンドのポジションであり、それぞれが特有の長所と短所を持っています。選手は相手の動きに応じてこれらのポジションを使い分け、最適な攻撃や防御を行います。この記事では、クローズドガードとバタフライガードの特徴や、それぞれの長所と短所について解説します。
クローズドガードとは
クローズドガードは、下から相手をコントロールするポジションで、両足を相手の腰または背中に絡めて密着させることによって相手の動きを制限します。防御力が高く、サブミッション(関節技や絞め技)を狙いやすいポジションです。
クローズドガードの長所
- 相手の動きを制限:足をしっかりと絡めることで、相手が立ち上がったり攻撃的に動くのを防ぎます。
- サブミッションのチャンス:ガードポジションから様々なサブミッション(アームバー、三角絞めなど)を狙うことができます。
- 安定性が高い:相手が自分を打撃で攻撃する場合、クローズドガードは相手の打撃を防ぎやすいです。
クローズドガードの短所
- 逃げられにくい:相手が打撃やパスガードを仕掛けてきた場合、動きづらく、逃げるのが難しい場合があります。
- コントロールが難しい:相手が体重をかけてきた場合、コントロールがうまくいかないことがあります。
バタフライガードとは
バタフライガードは、両膝を内側に引きつけ、相手の腰または膝の下に足を置くことで相手をコントロールするポジションです。バタフライガードは、クローズドガードよりも開かれた姿勢であり、相手との距離を保ちながら攻撃や防御を行います。
バタフライガードの長所
- 爆発的な立ち上がり:バタフライガードからは、スイープ(相手をひっくり返す技)や立ち上がりがしやすいです。
- 打撃に強い:相手の打撃を受けにくく、相手の動きをうまく捉えて攻撃することができます。
- ディフェンスと攻撃を両立:足の位置を変えることでディフェンスと攻撃を柔軟に使い分けられます。
バタフライガードの短所
- 相手が重心を取ると不利:相手が重心を低くしてきた場合、バタフライガードは安定性を欠くことがあります。
- サブミッションが難しい:クローズドガードに比べて、サブミッションを狙うのが難しくなります。
どちらを選ぶべきか?
クローズドガードとバタフライガードは、それぞれ異なる戦術的な長所と短所を持っています。選手は、試合の状況や相手のスタイルによってこれらのポジションを使い分けます。クローズドガードは安定性とサブミッションに強く、バタフライガードは攻撃性と爆発力を発揮できるため、使いどころを見極めることが重要です。
まとめ
クローズドガードとバタフライガードはどちらもMMAで重要なポジションです。クローズドガードは安定した防御とサブミッションに強く、バタフライガードは立ち上がりや打撃に強いといった特徴を持っています。選手は状況に応じてこれらを使い分けることが、試合を有利に進めるために必要不可欠です。
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