サッカーの背番号は、かつては1番から11番までが定位置を示す番号として使われていました。しかし、現在では登録選手が多いことや背番号制の自由化により、11番以降にも特別な意味や象徴性を持つ番号が数多く存在します。この記事では、背番号11番以降の意味や有名選手の例を解説します。
本来の背番号の役割
昔のサッカーでは、背番号はポジションを表していました。例えば1番はゴールキーパー、9番はセンターフォワード、10番はゲームメーカーといった具合です。11番まではこの伝統が強く残っており、現在でもそのイメージが引き継がれています。
一方で、プロ化やリーグ制度の変化により、11番以降の番号も自由に使えるようになりました。その結果、選手の個性やチーム文化を示す特別な番号が生まれています。
12番の意味
12番は「サポーターの番号」として扱われることが多いです。スタジアムの観客を“12人目の選手”と位置づけ、クラブによっては選手には与えずにファンを象徴する番号としているケースもあります。
実例としては、Jリーグの一部クラブでは12番を永久欠番にし、サポーターへの感謝を示しています。
13番・14番の意味
13番は不吉な数字とされることがある一方で、あえて選ぶ選手もいます。例えばドイツ代表では13番がストライカーの象徴として知られ、ミュラーやクローゼが着用しました。
14番は「クライフの番号」として有名で、オランダの伝説的選手ヨハン・クライフが長年つけていました。その影響で、創造性やリーダーシップを象徴する番号とされています。
17番・18番・19番
17番はウィングや中盤で起用されることが多く、日本代表では長友佑都選手が長年背負っています。18番はストライカーや次世代エースに与えられることがあり、若手が活躍する番号として親しまれています。19番はユーティリティプレイヤーや次のスター候補に使われるケースも多いです。
例えば、リオネル・メッシはバルセロナでトップ昇格した際、最初に19番をつけていました。
20番以降の番号
20番以降の番号は固定的な意味は薄いですが、個性やクラブの伝統によって特別視される場合があります。例えば、22番は中盤の選手が好んでつけることが多く、23番はバスケットボールのマイケル・ジョーダンの影響もあり、サッカーでも人気があります。
また、クラブや国ごとに「象徴的な番号」が存在することもあります。選手の希望やクラブの方針によって、その意味は柔軟に変わっていくのが現代サッカーの特徴です。
まとめ
サッカーの背番号は本来11番までにポジションの意味が込められていましたが、現在では11番以降にも多くの象徴性や文化が生まれています。12番はサポーター、13番や14番は伝説の選手に由来する特別な意味を持ち、17番や18番もスター選手に選ばれることが多い番号です。現代サッカーでは、背番号は単なる識別番号ではなく、選手やクラブの個性を示す大切な要素となっています。
コメント