YAMAHA船外機を長期間良好な状態で使用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。この記事では、船外機のエンジンオイル、マリンガード、サーモスタットについて、よくある質問とその回答を解説します。これらのメンテナンスを正しく行うことで、船外機の性能を最大限に保つことができます。
1. エンジンオイルの違い: マリンオイルSLとマリンプレミアム
YAMAHAの純正エンジンオイルには「マリンオイルSL」と「マリンプレミアム」がありますが、これらにはいくつかの違いがあります。まず、マリンオイルSLは一般的な使用向けのエンジンオイルで、日常的な運転に適しています。一方、マリンプレミアムは高馬力エンジンに対応するため、特に過酷な使用条件や長時間の運転に向けて作られています。
「マリンプレミアム」の説明に「高馬力用」とありますが、40馬力のエンジンには必ずしも使用する必要はありません。40馬力のエンジンでも、「マリンオイルSL」で十分な性能が得られますが、もし船外機の使用条件が過酷であれば、マリンプレミアムを使うことでさらに保護性能が向上します。質の良いオイルを使用することでエンジンの寿命を延ばし、トラブルを防ぐことができます。
2. マリンガードの使用方法
マリンガードは、船外機の金属部分に吹き付けることで、錆を防止するための製品です。特に海水を使用する船外機では、金属部分が錆びやすくなるため、定期的なケアが重要です。マリンガードはエンジン内部の電気部分やタイミングベルトを避けて吹き付ける必要があります。これらの部分には影響を与えないように注意しましょう。
金属部分への吹き付けには問題はありませんが、エンジン内部の敏感な部分に付着しないように注意し、マリンガードを使用する際は製品の使用説明書に従うことが大切です。
3. サーモスタットの洗浄とフラッシングデバイスの使用方法
船外機のサーモスタットは、エンジンが適切な温度で動作するように調整する重要な部品です。フラッシングデバイスを使用することで、水路の洗浄が可能ですが、サーモスタット以降の水路の洗浄ができるかどうかについては注意が必要です。
フラッシングデバイスは主にインペラ部分を通して水を送り込みますが、サーモスタット以降の水路も洗浄することができます。水温を上げてサーモスタットを開けることで、エンジン内部までの水流を確認しながら洗浄することができます。これにより、水の通り道に詰まりがないかをチェックし、冷却系統が正常に機能しているかを確認することができます。
フラッシングデバイスと水の通り道
フラッシングデバイスは、インペラと連動して水を供給し、主にパイロットウォーター、サーモスタット、エンジン内部、排水までの水流を管理します。これにより、エンジンが適切に冷却され、過熱を防ぐことができます。フラッシングデバイスを使用することで、水の流れを確保し、エンジン内部の冷却系統がきれいに保たれることが確認できます。
まとめ
YAMAHAの船外機のメンテナンスは、エンジンオイルの選択、マリンガードの使用、サーモスタットの洗浄を含め、正しい手順で行うことが重要です。特にオイルの選定は、船外機の使用条件や性能に合わせた適切なものを選ぶことで、エンジンを長持ちさせることができます。また、フラッシングデバイスやマリンガードを活用し、定期的なケアを行うことで、船外機のパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。


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