2025年9月19日、化粧品大手のポーラが日本体操協会との協賛契約を解約したとの報道がありました。ポーラは2007年から新体操のオフィシャルパートナーとして支援してきましたが、今回の決定にはどのような背景があるのでしょうか。
ポーラの協賛解約の背景
ポーラが協賛契約を解約した理由として、過度な指導やセクハラが問題視されています。具体的には、日本代表選手が村田由香里・日本体操協会強化本部長による叱責などの過度な指導や、男性トレーナーからのセクハラ被害を協会に訴えたことが報じられています。これに対し、ポーラは「アスリートが心身ともに健康で安心して競技に打ち込める環境」が確保されていないと判断し、協賛契約を解約する決定を下しました。
協会の対応とポーラの反応
日本体操協会は、問題発覚後の対応について「問題点は見当たらない」と第三者機関の法律事務所から評価されたとして、村田本部長の続投を正当化しています。しかし、ポーラはこの評価に対し、事実確認ができない状況自体が支援する上で大切にする価値観に反するとして反論しています。
今後の展開と影響
ポーラは、今後「フェアリージャパンPOLA」の愛称を使用しないことを決定しました。また、バレエ用品メーカーのチャコットも代表ウェアから企業名のロゴを外す対応を協会に求めています。これらの動きは、新体操界における企業の関与や支援のあり方に対する再考を促すものとなるでしょう。
まとめ
ポーラの協賛解約は、過度な指導やセクハラ問題に対する企業の社会的責任を重視する姿勢を示すものです。今後、スポーツ界における指導環境の改善や、企業の支援方針の見直しが進むことが期待されます。


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