スノーボードキャリアを車に取り付けようとした際、ベースキャリアがTスロット非対応のエアロベースで、アタッチメントが装着できないというケースは少なくありません。この記事では、Tスロットがないタイプのエアロベースキャリアでもスノボーのアタッチメントを取り付けるための実用的な方法を紹介します。
エアロベースキャリアの構造を理解する
エアロベースキャリアは、空気抵抗を減らすために流線型のデザインが採用されています。Tスロット付きタイプでは、上部に金属製のスロットがあり、アタッチメントをスライドして固定できます。しかし、Tスロットがないタイプの場合、アタッチメントの固定が制限され、一般的な取付金具では対応できないことがあります。
まずは、ベースキャリアのメーカー(例:THULE、INNO、TERZOなど)と型番を確認し、それぞれのメーカーが提供する適合アクセサリを確認することが重要です。
クランプ式アタッチメントの選択肢
Tスロットがない場合、クランプ式(Uボルト固定式)のアタッチメントを使用するのが一般的です。このタイプはキャリアバーを上下から挟み込む形で固定するため、Tスロットが不要です。
例えば、INNOやTERZOのクランプ対応スキー・スノーボードキャリアは、丸型・楕円型・エアロタイプのバーにも適合する設計がされています。特にINNOの「INA927」などはアタッチメント側の取付幅が広く、非Tスロット型ベースにも対応できるケースがあります。
別売アダプターで対応する方法
メーカー純正のアダプターを使用して、Tスロット非対応ベースにも取り付け可能にする方法もあります。
例えば、THULEの「アダプター8897」やINNOの「アタッチメント取付アダプターセット」などが該当します。これらを使用することで、スノボーキャリアをしっかりと固定できるようになります。
また、ベースバーの厚みや幅に合わせて、ラバー付きの補助パーツを追加することで安定性を高めることも可能です。
DIYで取り付けを工夫する場合
市販のパーツでは適合しない場合、ホームセンターなどで販売されている「Uボルト+ゴムパッキン」を使って固定する方法もあります。この方法は低コストで実現できますが、安全性を確保するためには締め付けトルクや走行中の緩み対策を十分に行う必要があります。
また、滑り止め用にラバープレートを挟むと安定性が増し、キャリアやボードへの傷防止にもなります。
メーカー別おすすめ対応例
- THULE:アダプター8897を使用。Tスロットなしバーでも対応可能。
- INNO:「INA927」や「IN420」など、Uボルト固定式のキャリアが便利。
- TERZO:ベースバーの形状ごとに異なるため、専用クランプアダプターを確認。
これらを参考に、自分のベースキャリアとアタッチメントの形状を照らし合わせることが大切です。
まとめ:Tスロット非対応でも諦める必要なし
Tスロットがないエアロベースでも、クランプ式やアダプターを利用することでスノーボードキャリアを安全に取り付けることができます。メーカー純正パーツを確認しつつ、どうしても合わない場合はUボルト方式などの代替手段を検討しましょう。
取り付け後は走行前にしっかり固定を確認し、安全にスノーボードを楽しむ準備を整えてください。
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