弓道において「肩甲骨を寄せる」「肩を開く」という指導は、初めて聞くと少し混乱することもあります。これらの言葉が示す意味や実際の動作について、詳しく解説します。
1. 肩甲骨を寄せるとは?
「肩甲骨を寄せる」という表現は、弓を引く際に肩甲骨を内側に寄せる動作を指します。これにより、胸が開き、背中の筋肉が使われるようになります。肩甲骨を寄せることで、弓を引くための力を効率的に肩や背中に伝えることができます。これにより、安定した引きが可能になります。
ただし、肩甲骨を寄せすぎると肩に負担がかかり、肩の筋肉が緊張してしまうので、リラックスした状態で行うことが大切です。
2. 肩を開くとは?
「肩を開く」という指導は、肩甲骨を少し後ろに引き、胸を広げるイメージで行う動作を指します。これは、弓を引く動作を行う際に肩を力まずに自然に開くことを意味します。肩を開くことで、弓の引きがスムーズになり、弓道の姿勢が整いやすくなります。
ただし、肩を無理に開きすぎると、逆に力がうまく伝わらず、力の入りにくい引きになってしまう可能性もあります。肩を開くことはあくまで自然に行い、過度な力を使わないよう心掛けましょう。
3. 肩甲骨の使い方のバランスが重要
肩甲骨を寄せることと開くこと、どちらも弓道においては重要な要素です。しかし、最も大切なのは「バランス」です。肩甲骨を寄せることで引きの力を安定させつつ、肩を開くことで柔軟さを保つ。この両方の要素がうまく調和すると、より良い引きができるようになります。
練習を積むことで、肩甲骨を寄せる力と開く力を適切に使い分けることができるようになるでしょう。
4. まとめ:肩甲骨を寄せるか開くか
「肩甲骨を寄せる」と「肩を開く」の指導は、それぞれ異なる目的がありますが、どちらも弓道において重要な役割を果たします。肩を開くことと肩甲骨を寄せることを、練習を通じてバランスよく使いこなすことが、良い弓道の技術に繋がります。
最後に、肩を動かしてはいけないという点についてですが、これは肩の筋肉に余計な緊張を与えず、自然な動きを大切にするためのアドバイスです。肩を無理に動かすのではなく、リラックスした状態で肩甲骨を使うように心掛けましょう。


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