新体操のボール演技では、難度や技術に基づいて得点が加算される一方、演技の美しさや正確さも重要なポイントです。この記事では、ボール演技における各技の難度、A点(構成点)、E点(演技点)の計算方法、加点や減点のルールについて解説します。
新体操のボール演技における各技の難度
新体操の演技では、難度に応じて得点が付けられます。例えば、ボールをうちつけて鹿ソリジャンプ、Y字バランス、ルルベなど、それぞれに定められた難度があり、実施した技の難度が高いほど高い点数が与えられます。
以下は各技の例とその難度についての目安です。なお、難度点は大会や審判によって異なる場合もありますので、詳細は大会規定を確認してください。
技ごとの難度と点数の目安
技の難度は、実施した際の正確さ、完成度、そしてその技が求める動作の難しさに基づいて点数が付けられます。例えば、以下の技についての目安は以下の通りです。
- ボールをうちつけて鹿ソリジャンプ:難度点2.0〜2.5
- Y字バランスした後にルルベ:難度点2.0〜2.3
- シェネ2回して両手で取る:難度点2.5〜3.0
- 背中でボールをうって取る(背面キャッチ):難度点2.5〜3.0
- パンシェターン1回転:難度点3.0〜3.5
- 側転:難度点1.5〜2.0
- 大ジャンプ:難度点3.0〜3.5(180度開脚は重要)
これらの技において、例えば「シェネ2回して両手で取る」や「背面キャッチ」は特に難易度が高いため、難度点が高く設定されます。
180度開脚がされていないと減点されるのか
大ジャンプや回転技などでは、開脚の角度がポイントとなります。例えば、大ジャンプで180度開脚がされていない場合、減点が行われることがあります。しかし、これは0点になるわけではなく、減点の対象となるだけです。
また、ジャンプや回転においてフォームが崩れたり、空中での姿勢が乱れたりすると、減点がされることもあります。これにより、完成度が低いと評価され、最終的な得点が下がります。
A点(構成点)の加点方法
A点(構成点)は、演技の全体的な構成や技の難度によって加点されます。具体的には、演技における技の組み合わせや流れがスムーズであるか、または創造性があるかが評価のポイントです。
例えば、複数の技がうまく組み合わさっている場合や、演技の途中で技のつなぎが美しく行われている場合には、A点においてプラスの評価がされます。A点の加点は、技の順序や演技全体の完成度により0.5ポイント以上の加点がされることもあります。
E点(演技点)と減点の基準
E点は、演技の美しさや正確さ、そして表現力に基づいて評価されます。演技が正確で美しいほど高い点数が与えられますが、細かいミスがあると0.01点単位で減点されることがあります。
例えば、演技中に動きが不自然だったり、バランスが崩れた瞬間があった場合、その部分に対してE点で減点されます。このような減点は、細かな部分で演技のクオリティを高めるために重要です。
まとめ
新体操のボール演技では、難度点(A点)と演技点(E点)のバランスが重要です。各技の難度を理解し、演技を完成度高く行うことで、得点を最大化できます。180度開脚の実施やフォームの整え方も重要な要素であり、これらの基準を守ることで減点を防ぎ、より高い点数を目指すことが可能です。


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