最近、ストレートの走りが良くなったという投手の方が増えていますが、その理由は何でしょうか?特にフォーム変更や筋力の増加が影響している場合が多いですが、今回はその背後にあるメカニズムについて詳しく解説します。
1. ストレートの走りが良くなる理由
ストレートの「走り」は、ボールのスピードだけでなく、空気抵抗に対するボールの進行力や安定性にも関係しています。特に、投手がボールをリリースする際にかかる力(回転や速度)のバランスが良くなることで、より速く、安定してストレートが投げられるようになります。
ストレートが「垂れずに伸びてくる」という感覚は、リリースポイントでの手のひらの向きや、肩や肘の位置、さらに体の軸の使い方に大きく関わっています。フォームをインステップに変え、ムチのように体全体を使って投げることで、ボールにかかる回転や力が効率的に伝わり、結果的にストレートの「走り」が良くなることがあります。
2. フォームの変更とストレートの伸び
投げ方のフォームを変更することが、ストレートの走りにどう影響を与えるのでしょうか?
- インステップフォーム: インステップ投法では、踏み込む足が内側に向くことで、体全体のバランスが安定し、力が効率的に伝わります。これにより、腕だけでなく体全体を使ってボールを投げることができ、ストレートが力強く、伸びやかに投げられるようになります。
- ムチのイメージ: ムチのように体を使って投げることで、上半身と下半身の動きが一体となり、ボールに強い回転を与えることができます。これにより、空気抵抗に対する進行力が増し、ストレートが垂れることなく伸びていきます。
3. 筋力増加とストレートの速度向上
最近体重が増加し、筋肉量が増えたことがストレートの走りにどう影響しているのでしょうか?
筋肉量が増えることで、全体的な体力や瞬発力が向上します。特に、下半身やコアの筋肉を強化することで、投球時に体重移動がスムーズになり、力強いボールを投げることができます。このような筋力の向上が、ストレートの速度や走りを改善する要因の一つです。
4. 変化球からストレートへシフト
元々は変化球中心の投球から、最近はストレートが好調になったということについて考えてみましょう。
変化球の精度が上がることで、ストレートの使い方も変わってきます。ストレートが垂れずに伸びるようになると、変化球とのコンビネーションがより効果的になります。ストレートが速く、しっかりとした伸びを見せることで、打者が変化球をより警戒し、打ち損じる機会が増えるため、投球全体のバランスが良くなります。
5. まとめ
ストレートが良くなった理由には、フォームの変更や筋力の増加、そして変化球とのコンビネーションが影響しています。ムチのように体全体を使って投げる感覚を得ることで、ストレートの伸びが増し、ボールのスピードや進行力が向上します。また、筋力の向上もストレートに良い影響を与え、全体的な投球力が高まる結果に繋がります。
これからもストレートをさらに強化するために、フォームや筋力を意識的に改善していくことが大切です。


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