船外機のフラッシングは、エンジンの長寿命と性能維持に欠かせない作業ですが、特にボートで2機積んでいる場合、毎回20リットル以上の水を使用するのは大変な作業です。そこで、少量の水でフラッシングを行うことの効果について考え、代替案としてどのような方法が最適かを探ります。
フラッシングの重要性と標準的な方法
船外機のフラッシングは、エンジン内に海水が残らないようにし、塩分や汚れを除去するために行います。通常、釣行後に十分な水量でフラッシングをすることが推奨されており、これによりエンジン内部が清潔に保たれ、腐食や故障を防ぐことができます。
一般的に、20リットル以上の水を使用することが推奨されていますが、毎回この量を用意することは難しい場合もあります。特に水道のない場所では、ボートに水を積み込む手間やコストも無視できません。
少量の水でも効果はあるか?
少量の水でも全く効果がないわけではありませんが、20リットルの推奨量に比べるとその効果は限定的です。1リットル程度の水でフラッシングを行った場合、海水が完全に排出されることは難しく、エンジン内部に残る塩分や汚れが完全に洗い流されない可能性があります。
ただし、少量の水でも全くフラッシングをしないよりは効果があります。もし時間がない場合や水を大量に準備できない状況であれば、最低限のフラッシングを行うことは推奨されますが、その後は十分にエンジンを冷やし、海水が抜けるようにしておくことが重要です。
代替案:フラッシングの簡略化方法
毎回20リットルもの水を準備するのが大変な場合、いくつかの代替案を検討することができます。例えば、ボートに水タンクを搭載しておき、フラッシング用の水を一度に大量に用意する方法があります。また、近隣の港や施設で水を確保できる場合、その時に一気にフラッシングを済ませることも可能です。
さらに、フラッシング専用のポンプシステムを取り入れると、エンジンの冷却を効率的に行い、少ない水量で効果的にフラッシングすることができます。このような設備を導入することで、水の手配や運搬の手間を軽減できるかもしれません。
フラッシングをしないリスクと注意点
フラッシングを全く行わない場合、海水に含まれる塩分や汚れがエンジン内部に残り、腐食を引き起こす可能性があります。特にエンジンが熱い状態で海水が残っていると、腐食が進行しやすくなります。長期的に見ると、エンジンの性能低下や故障の原因になりかねません。
そのため、最低限のフラッシングは行うべきです。水量が足りない場合でも、できるだけ海水を排出し、エンジンを冷やしておくことが重要です。
まとめ
船外機のフラッシングは、エンジンの保護に非常に重要ですが、毎回20リットルの水を準備することは大変です。少量の水でもフラッシングを行うことは有効ですが、完全な効果を得るためには十分な水量でのフラッシングが推奨されます。フラッシングの手間を減らすために、ボートに水タンクを搭載する、ポンプシステムを利用するなどの方法も検討してみましょう。何より、フラッシングは定期的に行い、エンジンの長寿命を守るために最適な方法を選んでください。


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