ゴルフの練習グリーンで、丸いシールを貼ったりマーカーを設置してその上にボールを乗せてパッティング練習をする方法を見かけることがあります。これは「形はアリか/ナシか」「効果はあるのか」という疑問を持つ人も多いでしょう。この記事では、この練習法のメリット・デメリット、そして実際に効果的に使うためのポイントを整理します。
この練習法のメリット
まず、シールやマーカーを使ってボール位置を明確にすることで、セットアップの安定化・ストローク軌道の確認に役立ちます。練習時に「どこにボールを置いたか」が曖昧では、再現性が落ちてしまいます。
また、練習グリーンの中で“定位置”を作ることで、距離感やライン取りを反復しやすくなり、いわばミニマルなルーチンを構築できるという利点があります。練習効率の向上という意味で有効です。([参照](https://www.golf.com/instruction/putting/best-of-2022-putting-training-aids/))
この練習法がカバーしにくい点
ただし、実際のラウンドでは「グリーンの傾斜」「芝目」「スピード」「環境変化」があり、静的に貼ったシール上のボール位置だけでは、これらを完全には反映できません。言い換えれば、読みにくいラインや変化のあるグリーンへの適応力は鍛えにくいという弱点があります。([参照](https://www.reddit.com/r/golf/comments/18k6cgo/do_those_straight_putting_greensmat_things/))
さらに、シールを貼る位置を“いつも同じ”にしてしまうと、練習がルーティン化・マンネリ化してしまい、「視界や身体の反応を一定の条件に頼る」練習になってしまう可能性があります。
効果を高めるための活用法
この練習法を活用するなら、次のようなポイントを押さえるとより効果的です。
- シール位置を変化させる:必ずしも真っ直ぐなラインばかりではなく、少し傾斜を感じる位置を選ぶことで“変化に対応する”練習効果が上がります。
- 距離を変えて繰り返す:1m、2m、3mと距離を変えてボールをセットし、“スタートラインとスピード”を意識しましょう。
- 読む・考える要素を残す:シールを貼る前に自分で「このラインかな?この速度かな?」とイメージを持ち、シール貼り→ボール乗せ→打つという流れをひとつのドリルとして回すことで、実践的な練習になります。
たとえば、「シールを貼った上にボールを置いて、打ったら必ず次のボールは違う場所に貼る」というミニメニューを作るのもおすすめです。
まとめ
練習グリーンにシールを貼ってボールを乗せるパッティング練習は、セットアップの安定化・反復練習には有効な手法です。ただし、実際のコースでの変化や読み・身体反応を鍛えるには、シール位置や条件を変えつつ行うことが重要です。
「この練習だけでOK」というわけではなく、“変化を加えた応用練習”と組み合わせることで、コースでのパッティングにおいてもより効果的になります。ぜひ、意図を持ってシール貼りを使った練習をしてみてください。


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