大学女子駅伝の襷(たすき)受け渡しでの誤解:転倒・拾い上げは違反なのか?

マラソン、陸上競技

全国大学女子駅伝など駅伝競技では、「たすきをつないで走者交代」という一連の流れがとても重要です。今回、第6中継所で走者が転倒し、タスキが手から離れた後に次走者が拾って走ったように見えるシーンがあり、『ルール違反ではないか?』という疑問が寄せられています。この記事では、駅伝におけるたすき受け渡しのルールと、転倒・たすきの落下・拾い直しといった状況がどう扱われるかを整理します。

たすき受け渡しに関する基本ルール

日本の駅伝競技では、たすきは「肩から斜め脇下に掛けて走る」ことが原則です。([参照](https://www.kgrr.org/files/competition/104/20/kyougityuuijikou.pdf))

受け渡しは、前走者が所定の中継線や中継ゾーンに到達してから、中継線の進行方向20 m以内など定められた範囲内で行われる必要があります。([参照](https://www.kgrr.org/files/competition/104/20/kyougityuuijikou.pdf))

転倒・たすきが手から離れたときの取り扱い

たすきが手から離れたり、地面に落ちてしまった場合、必ず「投げ渡し」は禁止とされており、手渡しが原則です。([参照](https://ma-sannohibiburogu.com/tasuki-handover/))

地面に落ちたり第三者が拾って渡したりすると、たすきの受け渡し位置・方式の規定を逸脱している可能性があるため、失格または順位抹消となるケースも報告されています。([参照](https://ma-sannohibiburogu.com/tasuki-handover/))

「拾って次走者が持ち走った」場合の実務的判断

映像で「第七区の走者が拾って走ったように見えた」という状況では、主催者・競技役員の確認が必要です。たすきが前走者から次走者の手に明確に「手渡し」されたか、中継ゾーン内か、走路に支障がなかったかなどが判断基準となります。

ケースによっては、前走者が転倒したことで中継所内で次走者がタスキを受け取ったとみなされ、失格にならないとの判断もあり得ます。ただし、たすきを拾って走ったと見なされると、規則違反とされる可能性が高くなります。

過去の事例と競技団体の取扱い

実際に、都道府県男子駅伝において、たすきを投げ渡したことで失格となったチームの例があります。([参照](https://hakoeki.com/ekiden-etymology-origin))

このような判例があることからも、「たすきを地面に落とした/投げた/別の人が拾って走った」という行為は競技規則上厳しく扱われることが多いと言えます。

まとめ

駅伝におけるたすきの受け渡しは、非常に細かい規定が設けられています。転倒やたすきの落下など予期せぬ事態が起こった際には、競技役員の判断が介在します。「拾って次走者が走った」という状況だけをもって直ちに違反と断定することはできませんが、規則の観点からはリスクのある状況と言えます。

もし疑問を感じた際は、当日の大会申し合わせ事項や競技規則、そして公式の裁定を確認することが安心です。

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