1500mをメインにしている中距離走者が、目標として4分40秒切りと9分台を目指す場合、どの種目に向いているのか、またLT(乳酸性作業閾値)を向上させるための練習方法について解説します。
自分に向いている種目を見極める:1500mと3000mの適性
1500mと3000mは中距離と長距離の境界に位置する競技です。1500mのベストが5:04であり、800mが2:27、3000mが11:27というタイムから判断すると、あなたのペースは比較的速く、スピード持久力を高めることで、1500mのタイムをさらに短縮できる可能性があります。
一般的に、1500mはスピードと持久力のバランスを要求される種目であり、3000mは長距離に近いがスピード持久力の強化が鍵となります。あなたの現在のベストから推測すると、1500mにおいて更なるタイム短縮を目指しつつ、3000mにも良いアプローチを取れる可能性があります。
LT値向上を目指す基礎練習メニュー
LT値(乳酸性作業閾値)は持久力の向上において非常に重要な要素です。LT値が向上すれば、より高い強度の運動を乳酸が蓄積することなく長時間維持できるようになります。2月までの冬季練習でこの点を強化するために必要なトレーニング方法について説明します。
まずは、ジョグや流しを中心に基礎的な持久力を強化することが大切です。月曜日の10kmジョグ+流しや、水曜日のジョグは、基礎的な心肺機能を高めるために重要です。特に、ペース走やインターバルを組み合わせた練習がLT値を意識的に上げる効果があります。
一週間のトレーニングメニューの改善案
提案された一週間のメニューは非常にバランスが良いですが、さらにLT向上を目指すためには、週に1回は長時間走やペース走で乳酸を蓄積し、その後に短時間高強度で回復するインターバル練習を追加すると効果的です。
ロングインターバル(2000m×3)は非常に良い練習です。ここに負荷を加えることで、LTの向上を狙えます。特に、200mのつなぎではペースをキープしつつ、軽いジョグでの回復を意識してください。
まとめ
1500mの目標を達成するためには、持久力とスピードのバランスを意識したトレーニングが必要です。LT値の向上に焦点を当てる練習としては、ペース走やインターバル練習が有効です。2月までの基礎練習でしっかりと持久力を高め、次のステップに進んでいきましょう。


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