高校から陸上の短距離を始めた方にとって、フォームや接地時の問題はよくある悩みです。特に、足首が接地時に曲がったり、モデル走りのようなフォームが出てしまうことがあります。今回は、その改善方法について解説します。足首の曲がりやスパイクの削れを解消するためのトレーニングやフォーム修正のポイントをお伝えします。
足首の曲がりを改善するための基本的なフォーム修正
足首が接地時に曲がってしまう原因は、フォームが不安定で、着地の際に過度な内反や外反が発生することが多いです。この問題を解消するためには、まず「正しい足の使い方」を意識することが重要です。特に、着地時に足裏全体が地面にしっかりと接するように意識しましょう。
改善方法として、走る際に足をまっすぐ前に出すことを意識し、足首を安定させるための筋肉を強化するトレーニングが有効です。具体的には、バランスボードを使ったトレーニングや、片足立ちで足首を鍛えるエクササイズを取り入れましょう。
モデル走りを改善するためのフォーム修正
「モデル走り」になってしまう場合、腕の使い方や体の位置が原因となることが多いです。走っている時に腕が大きく振られたり、上半身が過度に傾いていると、自然と足が外に広がったり、内股になったりします。これを改善するためには、上半身の姿勢と腕の振りを正しく修正することが必要です。
まず、背筋を伸ばしてまっすぐな姿勢で走ることを意識しましょう。腕は肩のラインに沿って自然に振り、無駄な動きがないようにします。手首を軽く握り、肘を90度に保ちながら、腕を前後にスムーズに振ることで、モデル走りを防ぎます。
スパイクの削れを防ぐための正しい接地方法
スパイクの横が削れてしまう原因は、足の接地時に内側や外側に重心が偏っていることが考えられます。この場合、スパイクの片側が過度に接地するため、横に摩耗が生じます。スパイクの削れを防ぐためには、接地時の重心を真ん中に保ち、足全体で地面を捉えるように意識することが大切です。
具体的な練習方法として、まずは「地面を押す」感覚を身につけるために、短距離ダッシュを行う前に軽いウォームアップで足元の感覚を確認します。スパイクの接地部分が均等に摩耗するように、適切な走行フォームを習得しましょう。
足首を強化するトレーニング
足首を強化することで、接地時の足首の曲がりを改善することができます。強化するためのトレーニングには、次のようなものがあります。
- カーフレイズ:足首の筋肉を強化するための基本的なエクササイズで、つま先立ちを繰り返すことで効果的に鍛えることができます。
- バランスボードトレーニング:足首の安定性を高めるために、片足で立ち、バランスを取るトレーニングを行います。これにより、足首の筋力とバランス感覚を向上させます。
- 足首のストレッチ:足首の柔軟性を高めるために、毎日のストレッチを取り入れましょう。特に、ふくらはぎやアキレス腱を伸ばすストレッチが有効です。
まとめ
足首の曲がりやモデル走りを改善するためには、正しいフォームと筋力の強化が必要です。足首を安定させるためには、バランスボードやカーフレイズなどのトレーニングを取り入れると良いでしょう。また、モデル走りを防ぐためには、上半身の姿勢を正し、腕の振りを改善することが大切です。スパイクの削れを防ぐためには、接地時の重心を真ん中に保ち、足全体で地面を捉えるように心がけましょう。これらの改善方法を実践することで、より効率的な走りを身につけ、パフォーマンスを向上させることができます。


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