全日本大学駅伝での東海大学の優勝を支えた両角監督の名言「うちは飛車角桂抜きでの戦いだった」は、多くのファンやメディアの関心を集めました。この言葉にはどんな意味が込められていたのでしょうか？本記事では、両角監督が語った「飛車角桂抜き」での戦いに登場した選手たちについて、また、東海大学の戦力構成について詳しく解説します。
1. 「飛車角桂抜き」の意味とは
両角監督が語った「飛車角桂抜き」という表現は、将棋の用語を借りてチームの戦力を象徴しています。将棋における「飛車」や「角行」は、非常に強力な駒を指し、チームにおいてもその位置にいる選手が非常に重要な役割を担っていることを意味しています。その中で、これらの選手が不在である中で戦わなければならなかったという点を強調しているのです。
監督は、主力選手を欠いた状態でチームがどのように戦ったか、その戦い方を「飛車角桂抜き」と表現しました。では、その不在の選手たちがどのような役割を担っていたのかを見ていきましょう。
2. 不在戦力と残存戦力: 「飛車角桂抜き」のメンバー
両角監督が言う「不在戦力」と「残存戦力」とは、東海大学のチームにおける主力選手とそれ以外の選手を区別したものです。以下に挙げるのは、監督が考える「不在戦力」と「残存戦力」の選手たちです。
- 不在戦力
- 飛車：關(4年)、鬼塚(4年)
- 角行：館澤(4年)、阪口(4年)
- 桂馬：中島(4年)、羽生(4年)、高田(4年)、松崎(1年)
- 残存戦力
- 金将：松尾(4年)、名取(3年)、塩澤(3年)、西田(3年)
- 銀将：西川(4年)、小松(4年)、郡司(4年)、市村(2年)
- 香車：羽田(4年)、本間(2年)、長田(2年)、飯澤(1年)
監督はこのように、チームの戦力を飛車、角行、桂馬、金将、銀将、香車という将棋の駒に例えて、その役割を示しました。不在戦力は、チームにおいて絶大な影響力を持っていた選手たちであり、残存戦力はその穴を埋めるために奮闘した選手たちです。
3. 駒澤大学との比較: 田澤4年時の駒澤大学
さらに、両角監督が語った内容を駒澤大学の田澤選手を例に挙げて考えると、さらに理解が深まります。田澤選手がいた4年時の駒澤大学は、以下のように戦力が構成されていました。
- 飛車: 田澤(4年)、鈴木芽(3年)
- 角行: 篠原(2年)、佐藤圭(1年)
- 金将: 山野(4年)、唐澤(3年)、花尾(3年)、安原(3年)
- 銀将: 円(4年)、白鳥(3年)、青柿(3年)、山川(1年)
- 桂馬: 赤津(3年)、赤星(3年)、金子(3年)、伊藤(1年)
- 香車: 東山(3年)、吉本(2年)、庭瀬(2年)、帰山(1年)
このように、駒澤大学の戦力も非常に充実しており、田澤選手がいたことで強力なチーム力を誇っていました。これを東海大学の「飛車角桂抜き」と比較することで、両チームの戦力の違いをさらに理解できるでしょう。
4. 結論: 東海大学の「飛車角桂抜き」の意義
両角監督が語った「飛車角桂抜きでの戦い」は、主力選手を欠いても、それを補うために他の選手たちが必死に戦ったという重要なメッセージを含んでいます。主力選手がいない中でも、残った選手たちが一丸となり、優勝をつかんだという点で、チームの団結力と選手個々の成長が光る結果となりました。
このように、戦力に対する戦術的な理解や監督の戦略は、勝利を引き寄せる要因の一つとなります。両角監督の言葉は、単なる結果を超えて、選手たちの成長とチームの結束を象徴するものとして、今後も語り継がれていくことでしょう。
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