スライスを軽減できる“ティー”はある？法律とおすすめモデルを解説

ゴルフで「ついスライスしてしまう…」という悩みを抱えるなら、ドライバーのスイングだけでなく、ティーそのものを見直すという選択肢もあります。今回は「スライスを軽減させるティー」の存在とその選び方、そしておすすめモデルをご紹介します。

スライス軽減用ティーとは？本当に存在するのか

「スライス軽減用ティー」と称した製品は実際に市場に出回っています。例えば、ティーの形状や素材を工夫してサイドスピンを抑えるという説明がされているものがあります。［参照］

しかし、こうしたティーが競技ルール上どう扱われるかは慎重に確認する必要があります。たとえば、あるゴルフ専門ブログでは「指定方向を示す刻印がある」「ボールの動きを助ける機能を持つ」ティーはルール違反となる可能性があると指摘しています。［参照］

ゴルフ規則では、ティーは「ボールを地面から少し浮かせて打つための台」に過ぎず、プレーヤーのストロークを助ける機能を持つことは認められていません。たとえば、ティーがボールの進行方向を示す、またはスピンを制御するような構造を持つとルール違反となる可能性があります。［参照］

つまり、スライス軽減を目的にティーを使う場合には「ゴルフ規則に違反しないかどうか」「使用するラウンドが競技ゴルフかレクリエーションか」を確認することが重要です。［参照］

スライス軽減ティーを選ぶ際には、以下のようなポイントに注目しましょう。

また、スライス対策はティーだけでなく、スイング軌道・インパクトフェース・クラブバランスなど複数の要素が関係します。つまり、ティーは“補助的要素”と捉えるのが現実的です。

使い始める前には、以下のような点も意識してみてください。

上記の通り、ティーを変えることは“補助”になりますが、スライス根本の改善にはならない場合が多いため、レッスン受講やスイング診断も併せて検討しましょう。

結論として、「スライスを軽減するティー」は存在しうるものの、〈スライスを完全に防ぐ魔法のティー〉ではありません。また、公式競技では使用規定に注意が必要です。とはいえ、普段のラウンドや練習で“スライスに悩んでいる”なら、紹介したモデルを試す価値は十分にあります。

そして最も重要なのは、ティーだけに頼らず「スイング軌道」「インパクトのフェース向き」「グリップのポジション」といった根本的な部分も改善していくことです。ティーを変えた上で、まずは“スライスの出にくい高さ・素材”を見つけることから始めましょう。