シーズン中は簡単に使えるリキッドワックスのみで滑走面を整えるというスキーヤー・スノーボーダーも多いですが、実は塗布前のクリーニングが滑走性能を大きく左右します。本記事では、誰でもできる効果的なクリーニング方法を詳しく解説します。
なぜクリーニングが必要なのか
滑走面には雪の汚れ・古いワックス・油分・埃などが付着し、ワックスの浸透を妨げます。リキッドワックスは便利ですが、汚れの上に塗るだけでは性能を最大限引き出せません。
クリーニングを適切に行うことで、ワックスが基材にしっかり馴染み、より長持ち&高速化が期待できます。
最も手軽なクリーニング方法:ファイバーテックスとナイロンブラシ
道具が揃っていない初心者にもおすすめの方法です。滑走面を軽く整えるだけで、汚れを効率的に除去できます。
手順例:
- ファイバーテックスで滑走面を軽くこする(全体に均一に)
- ナイロンブラシでストラクチャーに溜まった汚れを掻き出す
- 最後にペーパーやクロスで乾拭き
短時間でできるので、滑走前のメンテとして最適です。
より丁寧なクリーニング:リキッドクリーナーを使用
汚れが強い時にはクリーナーを活用します。リキッドワックスと同メーカー品を使うと相性が良いとされています。
使用例:クリーナーをクロスに染み込ませ、滑走面を拭き上げる→乾燥→ブラッシング。この工程で古いワックスをしっかり落とせます。
ただし、頻繁にクリーナーを使いすぎるとベースワックスも薄くなるため、数回に1回程度が推奨されています。
おすすめの簡易クリーニングルーティン
シーズン中・リキッドワックスのみの方向けの実用的な組み合わせを紹介します。
| 使用頻度 | 方法 |
|---|---|
| 毎回 | 乾拭き+ナイロンブラシ |
| 汚れが気になる時 | ファイバーテックス追加 |
| 数回に1回 | リキッドクリーナー併用 |
短時間で実施でき、効果も実感しやすい方法です。
プレッシャーの少ない準備の工夫
滑走面のケアは場所を選ばずできます。遠征先の宿や自宅玄関でも簡単に行えるため、道具一式を専用ポーチにまとめておくと管理しやすくなります。
また、雪質が汚れている地域ではクリーニング頻度を増やすことで、板の性能を維持できます。
まとめ:リキッドワックスでも「下地づくり」が鍵
リキッドワックスは便利な反面、滑走面が汚れていると効果が半減します。ファイバーテックス・ブラッシング・クリーナーを状況に応じて組み合わせることで、滑走性と耐久性が大きく向上します。簡単な一手間を加えて快適なシーズンを楽しみましょう。


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