ゴルフでアイアンを少し浮かせたアドレスをしているという方が、「ではドライバー・3W・UT・ウェッジでも同じように浮かせたほうがいいのか?」と迷うことがあります。今回は「クラブ種別ごとのアドレスの注意点」を整理し、浮かせる/地面にクラブを置くの使い分けを明確にします。
アイアンで“ソールを浮かせる”理論とメリット・注意点
一部の上級者・インストラクターでは、アイアンのアドレス時にソールを完全に地面に安定させず、わずかに浮かせて構えることを推奨するケースがあります。[参照](Golf Monthlyフォーラム:アイアンのアドレス位置)
この理由としては、ソールを浮かせることで“クリーンな接地”を意識しやすくなる・地面の影響を受けにくくなる・クラブの入り方が安定しやすいという声もあります。ただし、浮かせすぎるとクラブの姿勢が不安定になり軌道が乱れやすくなるため、必ずしも万人向けではありません。
ドライバー・3W・UTで「浮かせるアドレス」は適切か?】
実際、ドライバーや3W、ユーティリティ(UT)は基本的にティーアップまたはボール位置が前寄りに設置され、クラブも“スイープ/上からではなく水平〜わずか上から”の状態で打つことが多いです。
そのため、これらのクラブではクラブヘッドをソールでしっかり安定させて構えるよりも、わずかに“浮かせて”セットアップするスタイルを採るプロゴルファーも多く見られます。[参照](SunRiver記事:クラブを浮かせて構えるプロの例)
したがって、「アイアンで浮かせているから他のクラブも同様に」という安易な考えではなく、クラブの用途・ボールポジション・打ち方の違いを理解して使い分けることが大切です。
ウェッジ・短いアイアンではアドレスの“ソール置き”が基本】
一方で、ウェッジや9番〜7番辺りの短いアイアンでは、より正確な打点と弾道制御が求められます。そのため、クラブのソールを地面にしっかり置き、安定して構えるスタイルが多く推奨されています。[参照](CaddieHQ:クラブの置き方とアドレス位置)
「浮かせて軌道を自由に」という考え方よりも、「ソールを活かして安定→正確な打ち出し」という考え方が優先されるため、浮かせる必要性は相対的に低くなります。
クラブごとの使い分けを理解してアドレスを整える】
まとめると、アドレス時のクラブ・ソールの扱いは以下のように整理できます。
- ドライバー・フェアウェイウッド・UT:やや浮かせて構える/ティーアップに適したセットアップ
- アイアン(中〜長):地面にソールを安置して構えても良いが、やや浮かせる選手もあり。入射角・打ち出し理解が鍵
- ウェッジ・短いアイアン:基本的にはソールを地面に置いて構えることが安定の近道
このように「クラブの用途」「打ち方」「ボールポジション」に応じて、アドレス時のソール接地/浮かせるの使い分けを行うと、構えた時点で“意図した打ち方”がセットアップとして整いやすくなります。
まとめ】
アイアンで浮かせてアドレスしているからといって、すべてのクラブで同じスタイルを適用すれば良いわけではありません。ドライバー・3W・UT・ウェッジではそれぞれ求められる打ち方・クラブ特性・ボール位置が異なります。
効果的なアドレスは「打つクラブ」「打ち方」「ボール位置」を理解したうえで構えること。自身のスイング/クラブ特性に応じてソールの置き方を変えられる柔軟性が、スコアアップ・安定打に繋がります。


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