「プロ野球選手になって年俸1億円を稼ぐ人は、そもそもどれくらいいるの?」という疑問や、「プロにならなくても野球をやる価値はあるのか?」という問いは、野球を志す人なら一度は考えるテーマです。この記事では、プロ野球で1億円以上稼ぐ人の割合、社会人野球での稼ぎの可能性、そして野球をプレイすること自体のメリットについて整理します。
プロ野球で年俸1億円超えの“数字”を押さえる
まずはデータを見てみましょう。2023年時点で、12球団において年俸1億円以上の選手は球団あたりおおよそ5〜13人の範囲にあります。例えば、あるチームでは13人が1億円を超えていました。([参照] 球団別1億円プレーヤー数ランキング)
一方で、全登録選手数(支配下登録選手数)を考えると、1億円以上の選手は「約1割程度」という試算もあります。([参参] 日本のプロ野球選手「年俸1億円超え」は1割、球界“年収大格差”の実態)
つまり、野球を志してプロ入りできたとしても「1億円を稼ぐ」レベルに至るのは、かなり高いハードルだと言えます。
社会人野球・アマチュアからの“稼ぎ”の可能性
プロになれなかった場合でも、社会人野球で活動することで収入や経験を得る可能性があります。企業チームでは野球選手として働きながら給料を得るケースもありますが、その年収が1億円級になることは極めてまれです。
社会人野球で給料を得ながら野球を続けること自体は可能であり、プロを目指して挑戦する環境や実戦経験を積む場として有意義です。しかし「1億円級の収入を得る」ことを目標とすると、やはりプロ入り・活躍が前提となります。
野球をする“価値”はプロ・非プロを問わず存在する
「プロになれなくても野球やる価値ありますよね?」という問いに対して、答えは明確に「はい」です。野球をプレイすることで以下のようなメリットが得られます:
・体力・瞬発力・協調性などの身体・精神面の成長
・チームメイトとの絆や友人関係の構築
・目的を持って努力する経験—失敗も含めてリアルな学び
実例として、部活動で野球を続けた人が「社会人になってもチームでの協調やリーダー経験を活かせた」と語るケースもあります。野球というスポーツを通じて得られる“人間力”は、プロ・非プロを問わず活きる強みです。
目標設定と現実的な見通しを持つためのステップ
野球を志す上で、目標を持つことは重要ですが、現実的なステップも併せて設けましょう。
- まずは「将来プロ入りを目指すか」「社会人・地域クラブで野球を楽しむか」の方向性を明確にする
- プロを目指すなら、ドラフト候補校・高いレベルのリーグ・練習環境を選ぶ
- どちらを選ぶにせよ、野球を通じて身につく「体力・協調性・継続力」を社会的な財産と捉える
このように、収入の目標だけでなく“なぜ野球をするか”“どう成長したいか”という視点を持つことが成功や満足につながります。
まとめ
・プロ野球で「年俸1億円超」を稼ぐ選手は“かなりの少数派”、全体の登録選手の中では約1割程度との試算があります。
・社会人野球でも活動することで野球を続けながら収入や経験を得ることは可能ですが、1億円級の収入を得るにはプロ入り・高活躍が前提となります。
・しかし、プロ・非プロを問わず、野球には「体力・精神・人間関係の成長」「仲間づくり」「楽しさ」といった価値が確かにあります。
野球を始める・続けるなら、「収入」という側面だけではなく、「どんな人になりたいか」「何を得たいか」を明確に持つことが、長く続けられる鍵となるでしょう。


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