WWEの1990年代から2000年代にかけて、ショーン・マイケルズ(HBK)とトリプルH(HHH)は、団体の成長と人気に大きな影響を与えた二人のスーパースターです。しかし、HBKの腰の怪我による引退がきっかけで、HHHがその役割を引き継ぎ、RAWの王様として君臨することとなりました。この記事では、もしHBKが引退していなかった場合のWWEの展開と、その後のHHHのキャリアについて考察します。
ショーン・マイケルズとHHHの関係
ショーン・マイケルズは1990年代のWWEで最もカリスマ的なスーパースターの一人でした。彼のリング上でのパフォーマンスや、観客を魅了するカリスマ性は、WWEの黄金期を支えました。しかし、1998年に発生した腰の怪我が彼のキャリアに大きな影響を与え、その後引退することになります。
その後、HBKのポジションはトリプルHが引き継ぎました。HHHは、HBKと同様にそのカリスマ性とリングでの実力を持っており、DX(ディジェネレーションX)のリーダーとしてWWEのトップに登り詰めます。彼はその後、エボリューションを結成し、RAWを支配する存在となり、WWEにおける重要なポジションを確立しました。
HHHがRAWを支配した時代
1999年から2000年代初頭にかけて、トリプルHはWWEで最大のヒール(悪役)として君臨し、RAWを支配していました。彼のプロモーション能力、試合の巧みさ、そして政治的な立ち回りが合わさり、HHHは多くのファンにとって、RAWの「王様」として認識されるようになりました。
HHHのエボリューションやDXを通じて見せた支配的なキャラクターは、RAWにとって不可欠な存在となり、WWEの視聴率を引き上げる重要な要因となりました。
もしHBKが引退していなかったら?
ショーン・マイケルズが引退せず、彼のキャリアが続いていた場合、HHHがその役割を引き継ぐことはなかったかもしれません。HBKのカリスマ性とパフォーマンスは他の追随を許さず、彼がDXのリーダーとしてRAWを支配する未来が描かれていたでしょう。HHHはおそらく、引き続きHBKのサイドキックとして活動していたと考えられます。
その場合、HHHの成長と発展は遅れ、WWEのトップに立つ機会はもっと後になった可能性もあります。HBKの下でヒールキャラクターを続けていたら、HHHのキャリアは別の形になっていたかもしれません。
HHHとHBKのカリスマ性の違い
HHHはその後、ビジネスマンとしての顔も持つようになり、WWEの将来を築くために重要な役割を果たしましたが、HBKと比較するとカリスマ性には違いがありました。HBKはその登場シーンで圧倒的な存在感を放ち、観客を一瞬で魅了する能力を持っていました。彼の入場シーンでのガムを噛む仕草やニヤリとした笑顔、そして何よりそのプロモーション能力は、WWEにおいて他に類を見ないものでした。
一方、HHHはその真面目で強固なキャラクターが支持される一方で、HBKのような直感的なカリスマ性とは少し違った魅力を持っていました。彼のプロレス技術やストーリーテリング能力は素晴らしかったものの、HBKのようなギラギラした存在感を持つことはなかったと言えるでしょう。
まとめ
もしショーン・マイケルズが引退していなかった場合、HHHは現在のようなRAWの王様にはならなかった可能性が高いです。HBKのカリスマ性と存在感があったからこそ、HHHは徐々にその役割を引き継ぐことができ、WWEのトップに立つことができたと言えるでしょう。HHHはその後、業界における重要な人物となり、WWEの将来を担う立場に立ちましたが、HBKの影響力もまた、WWEの歴史に大きな影響を与え続けたことは間違いありません。


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