TikTokで話題の「3人2分以内に100点」練習メニューは本当に可能?高校バスケの練習実態に迫る

バスケットボール

TikTokなどSNSで目にする“3人で2分以内に100点”という練習メニューが気になったことはありませんか?「本当に可能なの?」「どんな工夫があるの?」と疑問を抱える選手・指導者は少なくありません。この記事では、その練習の構造、実践可能性、そして指導現場での活用ポイントを整理します。

「3人2分で100点」メニューの構造を分析する

まずこのメニューがどういう内容なのか、想定される流れを整理します。3人で2分以内に合計100得点を狙うという設定だけ見ると、かなりハードルが高く見えます。

例えば、1点シュート(フリースロー)なら100本、2点シュートなら50本、3点シュートなら約34本。2分=120秒なので、34本決めるには1本あたり約3.5秒以内。現実的には極めて速いペースです。

高校バスケの実践可能性:どこまで現実的か?

実践可能性を考える上で、以下の要素が影響します。

  • 人数とボールの数:3人で回すなら、ボール数やリング数が複数用意されていることが前提です。
  • シュート条件・得点配分:100点の構成が2点×50本なのか1点×100本なのか、3点×34本なのかで所要時間が大きく変わります。
  • ディフェンスの有無・移動距離:ディフェンスがいない、リングがすぐ隣、リバウンドがスムーズという条件なら達成可能性が高くなります。

以上を踏まると、実際にこの練習を高校バスケで行うには「複数ボール・複数リング・動線を短く設定・ディフェンスなし/最小限」という環境が整っているケースが多いと想定されます。

具体的な実例:練習動画・SNS発信から読み取れる工夫

TikTokなどには高速シュートラリー形式の動画が多数投稿されています。例えば、「3人がそれぞれ2球ずつ同時にシュート→リバウンド→次へ」という形で“同時多投”を行っている様子が見受けられます。

このような「同時投げ」+「複数リング/リバウンド助手あり」+「得点を2点換算」などの工夫によって、数字的には“2分で100点”という目標が達成可能な設計になっている場合が多いです。つまり、ただの“現実ゲーム形式”ではなく“練習特化型/条件付き”という側面が強いわけです。

指導現場で使う際の注意点と活用ポイント

このような“スピードチャレンジ型”練習を指導現場で採用する際には、以下のような点が重要です。

  • 狙いを明確に:スピード・連続性・シュート精度を高めたいのか、体力・集中持続を鍛えたいのかを整理する。
  • 条件を整える:限られた選手数・時間・リング・ボールで実施する場合、動線距離を短く、リバウンド/ボール補給をスムーズにする。
  • レベルに応じて設定を変える:初めてなら「3人2分で50点」「2人1分で30点」などハードルを調整し、慣れてきたら数字を上げていく。

また、この練習が“数字だけのチャレンジ”になってしまうと、シュートフォームや技術の質が犠牲になりやすい点も注意が必要です。

まとめ

結論として、「3人で2分以内に100点」という練習メニューは、確かに動画やSNSで見られるような条件を整えれば**実現可能なチャレンジ型ドリル**です。しかし、それは「通常試合形式」ではなく、あくまで高速シュートラリー/限定条件付きのメニューであるという理解が必要です。

部活動で導入する際は、目的・条件・動線を整理したうえで、選手のレベルやチーム環境に合わせた適切なハードル設定にすることが効果的です。

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