ロードバイクのトレーニングメニューを組み立てる際、LSD(Long Slow Distance)、テンポ走、SST(Sweet Spot Training)の使い分けが重要です。今回は、それぞれのトレーニングがどのような効果を持ち、どのように組み合わせるべきかを解説します。
1. LSD(Long Slow Distance)の目的と効果
LSDは、長時間低強度で走り続けるトレーニング方法です。主に持久力の向上に効果的で、心肺機能や脂肪燃焼能力を高めることができます。週に1回、長時間走ることで、身体のエネルギー効率を改善し、ロングライドに耐えられる身体を作ることができます。
2. テンポ走の効果と使い方
テンポ走は、最大努力の約75〜85%の強度で走るトレーニングです。これにより、乳酸の蓄積をコントロールし、長時間の高強度運動に耐えられるようにすることができます。平日に時間が限られている場合、テンポ走は効率的なトレーニング方法であり、心肺機能を高め、パフォーマンス向上に役立ちます。
3. SST(Sweet Spot Training)での高強度トレーニング
SSTは、FTP(Functional Threshold Power)の約88〜94%の強度でトレーニングする方法です。この強度は、パワーを向上させ、乳酸耐性を高め、レースペースに近い強度での走行を意識させます。週1回の高強度トレーニングとして最適で、短期間で効果的なパフォーマンス向上が期待できます。
4. 週2回のベーストレーニングと週1回の高強度トレーニング
週2回のベーストレーニングは、LSDまたはテンポ走を中心に行うと良いでしょう。長時間のライドを行うことで基礎的な持久力を養い、次にテンポ走を活用して心肺機能を強化します。週1回の高強度トレーニング(SST)では、レースペースに近い強度での走行を取り入れてパワーを向上させ、これによって体力のバランスを整えることができます。
5. 高強度トレーニングの頻度と注意点
高強度トレーニングは、体に大きな負担をかけるため、頻度は週1回で十分です。それ以上行うと、過剰トレーニングのリスクが高まり、回復が追いつかない場合があります。休養をしっかりと取り、筋力や体力を回復させることが重要です。
6. まとめ:効果的なトレーニングメニューの組み立て方
LSD、テンポ走、SSTのそれぞれのトレーニング方法をうまく使い分け、持久力とパワーをバランスよく向上させることが大切です。週2回のベーストレーニングで基礎的な持久力を養い、週1回の高強度トレーニングでパワーを強化することで、全体的なパフォーマンスが向上します。トレーニングメニューを組み立てる際は、自身の目標や体力に合わせて調整しましょう。


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