40年以上前のYAMAHA33においてブームトッピングリフトを交換し、6㎜のオールシートを使用したとのこと。新しいロープの強度に関して、特に破断強さや経年劣化の心配があるという質問です。ここでは、ロープ選定の基本や強度に関するアドバイス、そして適切なリギンプランの構築について詳しく解説します。
1. ロープ選定における基本的な考慮点
ヨットのリギングでは、使用するロープの強度と耐久性が非常に重要です。特に、ブームトッピングリフトのように、引っ張りの強い部分では、その強度が安全性に直結します。6㎜のオールシート(テトロンダブルブレード)を選んだことは、良い選択です。ただし、使用する素材(例えばダイニーマ)や破断強さ(5.49kN)に加えて、長期間の耐久性を考慮した選定が求められます。
2. 鋼鉄ワイヤーからオールシートへの変更の効果
従来、2.5㎜の7X19のSUSワイヤーを使用していたとのことですが、オールシートに変更することで、軽量化と柔軟性が増し、取り回しが楽になる一方で、耐久性や引っ張り強さについての懸念もあります。テトロンダブルブレードのロープは強度が高いですが、経年劣化を防ぐためには定期的な点検と交換が重要です。特に紫外線や摩耗に対する耐性が求められます。
3. ロープの強度と破断強さについて
新しいロープの破断強さ(5.49kN)は、約560kgfの力に耐える能力を持っています。一般的に、ブームトッピングリフトにかかる力は風やセイルの設定により変動しますが、この強度はヒラマサやブリを対象とした釣りにも十分対応可能です。しかし、長期的に使用する場合、ロープが伸びたり、劣化することもあるため、強度を維持するためのメンテナンスや交換が求められます。
4. 高級ロープ(ダイニーマ)との比較
ダイニーマのようなハイテクロープは、強度が非常に高く、軽量で耐久性に優れていますが、確かに高価です。しかし、予算に余裕があれば、ダイニーマを使用することで、ロープの寿命が延び、交換頻度を減らすことができます。もしコストを抑えたい場合、オールシートや他の耐久性の高い素材も十分に検討できます。
まとめ
新しい6㎜オールシートは非常に強力で、短期間であれば問題なく使用できます。しかし、長期的に使用するためには定期的なメンテナンスと交換が必要です。ダイニーマを使うことで、耐久性と強度が向上し、交換頻度を減らすことができます。リギングプラン全体を見直し、適切なロープを選定することが、今後の安全な航海に繋がります。


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