Assoluto Racing(以下 AR)で GRスープラ レーシングコンセプト(以下 GRスープラ)を高速サーキットである富士スピードウェイ向けに仕上げる際の「ギア比」「最終減速比(ファイナルギア比)」の考え方と、実際に走りやすかった設定例を紹介します。ゲーム内のセッティング例や、一般的なサーキット向けセッティング理論から、なぜそのギア比が有効なのかも解説します。
なぜギア比設定が重要か
サーキット(特に富士のようなロングストレート+高速コーナーが混在するコース)では、ギア比が走行性能に直結します。
ファイナルギア比が高すぎると高速域で伸びを損ない、逆に低すぎるとからぶりや加速の鈍さにつながります。
つまり、「最高速域での伸び」と「中速〜立ち上がり加速」のバランスを取る必要があります。富士のようなコースではこのバランスが特に重要です。
AR内で公開されている「富士向けスープラ設定例」
ARの非公式Wikiなどで、富士走行向けとして以下のギア比が紹介されています。([参照])
| ギア段 | ギア比 |
|---|---|
| 1速 | 2.70 |
| 2速 | 1.90 |
| 3速 | 1.38 |
| 4速 | 1.00 |
| 5速 | 0.73 |
| ファイナルギア比(最終減速比) | 3.71 |
この設定は“419馬力仕様”として紹介されており、高速ストレートでの伸びとコーナー加速のバランスを重視する富士向けに調整されたものです。([参照])
また、他の設定ではファイナルをややショート(数値を大きめ)にして立ち上がり加速重視にする調整も紹介されています。
なぜこのギア比が“富士向き”なのか
富士はストレートが長いため、5速のオーバードライブで高回転を維持しながら最高速に乗せる必要があります。このため、4→5速のクロスレンジ、かつファイナル比を抑えて(数値低め)おくことで、トップスピードでエンジン回転数が適切な領域に収まります。
一方で、コーナー立ち上がりでは1~3速のギアを使ってトラクションと加速を稼ぎたい場面が多いため、1速〜3速のギア比は多少低めに(数値高めに)設定し、立ち上がりのレスポンスを優先しています。
別セッティングの“立ち上がり重視”バージョンの考え方
もし「ストレート重視より、コーナー〜立ち上がりでの加速重視」にしたいなら、次のようなセッティングも候補になります。
- ファイナルギア比をややショート(例:4.0〜4.3あたり)に設定
- 5速をオーバードライブ域過ぎず、回転数を保ちやすいレンジにするため中容量ギア比にする
こうすることで、コーナー立ち上がりでの加速力やリアの荷重移動が活き、テクニカルなコーナー〜中高速区間で有利になります。ただし最高速では若干不利になる可能性があるので、コースによって使い分けが有効です。
ギア比設定時に注意したいポイント
・出力特性(馬力/トルク)に応じて
馬力が高ければファイナルを長めにしてもストレートで伸びますが、ノーマル寄りならファイナルは短めが安全です。
・タイヤ・グリップ力との兼ね合い
グリップしやすいタイヤ(Slickなど)なら立ち上がり加速を活かしやすいですが、グリップが弱ければ過度なギア比設定でスピンしやすくなります。
・車重や空力特性
軽量で低重心、空力が整っているほど高回転・高速度で安定しますので、セッティングの幅が広がります。
まとめ:富士では「高速伸びとコーナー加速のバランス」が鍵
ARで GRスープラ を富士向けに仕上げるなら、まずは前述の“419馬力仕様ギア比”をベースに試すのが無難です。
そこから自分の走り方・コース攻略パターンに合わせて、ファイナルやギア配列を微調整するのが王道と言えるでしょう。
最終的に重要なのは「ストレートで伸びるだけでなく、コーナー立ち上がりで失速しないこと」。ギア比はそのバランスを取る重要なセッティング要素なので、ぜひ色々試して自分に合った設定を見つけてください。


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