プロレスの名技「フィッシャーマンズスープレックス」。この技は、その美しい投げ技として多くのファンに愛され、選手たちの必殺技として使われています。しかし、その後のフォール判定に関して疑問が生じます。フィッシャーマンズスープレックスがフォールを狙う技であるにも関わらず、相手の両肩がマットに付いていないにもかかわらず、なぜレフェリーが3カウントを数えるのでしょうか?
フィッシャーマンズスープレックスとは?
フィッシャーマンズスープレックスは、相手を片膝で抱え込み、相手の体を自分の胸の前で引き寄せるようにして投げる強力な投げ技です。かつては小林邦昭選手やカート・ヘニングなどが使用し、その鮮やかさと破壊力でプロレスの名技の一つとして名を馳せました。
この技は相手を地面に叩きつけるだけでなく、その後にフォールに持ち込むための動作が含まれています。しかし、そのフォール判定について、なぜ相手の両肩が完全にマットに付いていない場合でもレフェリーが3カウントを数えるのか、という疑問が生じるのです。
プロレスにおける暗黙の了解
プロレスでは、技の使用やフォール判定にはある程度の「暗黙の了解」が存在します。フィッシャーマンズスープレックスは、相手の体を完全にマットに押し付けることが難しいため、公式のルールに基づくフォールとみなされるわけではなく、あくまで「技としての効果」を重視した判定がなされます。これにより、レフェリーは相手が受けたダメージや技の有効性を見極め、結果として3カウントを数えるのです。
また、フィッシャーマンズスープレックスをはじめ、いくつかのプロレス技では「肩が完全に付いていない場合でも、相手が倒される瞬間に決着をつけることができる」といった判断がレフェリーによって行われます。つまり、完全な技術的な判定よりも、試合の流れやダメージの度合いが重要視される場面が多いのです。
その他のプロレス技で見られる「肩が付かないフォール」
フィッシャーマンズスープレックス以外にも、相手の肩が完全にマットに付かないままフォールが成立する技は存在します。例えば、ブレーンバスターやパワーボムなど、相手の体が一瞬でも浮くような技では、レフェリーがその場の状況やダメージを考慮して3カウントを決める場合があります。
このような技においても、見た目以上に相手に大きなダメージが与えられていると認識された場合、レフェリーは判断を下し、フォールを認めることがあるのです。
まとめ
フィッシャーマンズスープレックスに関して、相手の肩が完全にマットに付かない場合でも、なぜ3カウントを数えるのかは、プロレスという競技における「暗黙の了解」に基づいています。技の有効性や相手に与えたダメージをレフェリーが判断し、その結果として試合が進行するというプロレスならではのルールが働いています。
これにより、フィッシャーマンズスープレックスをはじめとするいくつかの技では、技の流れやその瞬間におけるダメージが重要視され、試合の勝敗が決まることが多いのです。


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