近年、バスケットボールではガード選手がリバウンドを稼ぐ時代になり、リバウンド数に対する考え方が変わりつつあります。特に、3Pシュートの普及とボールの跳ね方が影響し、ガードが積極的にリバウンドに参加するケースが増えています。これに伴い、インサイド選手のリバウンドに対する評価も変化していると考えられます。本記事では、ガード選手のリバウンド活躍とインサイド選手の評価の変化について掘り下げていきます。
ガード選手のリバウンドへの関与とその理由
かつてリバウンドは主にインサイド選手、特にセンターやフォワードの仕事とされていました。しかし、3Pシュートが普及し、外からのシュートが増えることで、ボールが広範囲に跳ねるようになり、ガード選手がリバウンドを稼ぐ場面が増えました。また、ガード選手の身長が高くなり、身体能力も向上したことも大きな要因です。
これにより、ガード選手がリバウンドに参加することが当たり前となり、「二桁リバウンド」を達成するガード選手も珍しくなくなりました。特に、スピードや判断力が求められるガードのポジションでは、リバウンドのチャンスを逃さずに確実に得点に繋げる能力が評価されています。
インサイド選手のリバウンド評価の変化
一方で、インサイド選手のリバウンド数の評価が変わりつつあります。これまでのように「リバウンド=インサイド選手」という図式ではなくなり、ガード選手のリバウンド参加によりインサイド選手のリバウンド数が必ずしも突出しているわけではなくなりました。
リバウンド数だけではなく、インサイド選手のプレースタイルや、チームの戦術によってリバウンドの重要性が変わる時代になったと言えるでしょう。インサイド選手がどれだけ効率的にリバウンドを取れるかだけではなく、ディフェンスやスクリーンアウト、アシストなど他の要素とのバランスが求められるようになりました。
現代バスケにおけるガード選手のリバウンドの重要性
現代バスケットボールでは、ガード選手がリバウンドに積極的に関わることが戦術的に重要です。リバウンドを制することで、速攻が生まれ、試合の流れを変えることができます。特に、速いテンポでゲームを進めるチームにおいては、ガードのリバウンドが試合の勝敗を分ける重要な要素となります。
また、ガードがリバウンドに参加することで、インサイド選手がリバウンドを取るために過度に集中することなく、他のプレーに専念できるというメリットもあります。このように、現代バスケではガード選手のリバウンド能力が評価される場面が増えてきています。
リバウンドにおける評価基準の変化
リバウンドの評価基準が変化したことにより、昔と同じようにインサイド選手のリバウンド数だけでその選手の価値を測ることは難しくなっています。ガード選手のリバウンド能力が高くなったことにより、リバウンド数だけでなく、選手の全体的なプレーへの貢献度が重要視されるようになりました。
リバウンド数が少なくても、ディフェンスでの貢献や、速攻の起点を作る役割、さらにはチームの流れを作る役割を担っている選手も多くいます。したがって、インサイド選手もリバウンド数だけで評価されるべきではなく、他の要素も総合的に評価されるべきだと言えるでしょう。
まとめ
バスケットボールにおけるリバウンドの概念は、時代と共に変化しています。ガード選手がリバウンドを積極的に取る時代となり、インサイド選手のリバウンド数に対する評価が変わりました。しかし、リバウンド数だけでなく、選手の全体的な貢献度が重要であることを理解することが、現代バスケの評価基準において重要です。これからは、リバウンドにおける役割が多様化し、プレーヤー一人一人が持つ能力が試合での重要な要素となっていくでしょう。


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