高校野球の試合でよく見られる投手ゴロ時のゲッツーシチュエーション。特に1、2塁にランナーがいる状況で投手ゴロが来たとき、163(セカンド-ショート-ファースト)のゲッツーを選択するのが一般的です。しかし、一部の選手はこのやり方に疑問を抱き、153(サード-セカンド-ファースト)を選んだ方が良いのではないかと思うこともあるでしょう。ここでは、その理由と高校野球における「163」こだわりの背景について考察します。
1. 163ゲッツーの基本的な意味と利点
まず、163のゲッツーが一般的に選ばれる理由から見ていきましょう。通常、163はセカンドからショート、そしてファーストに向けて素早くボールを転送することで、ダブルプレーを成立させる方法です。このゲッツーは、比較的多くの高校野球のチームで練習され、標準的な方法として浸透しています。セカンドとショートは連携しやすい位置にいるため、パスの精度やスピードを重視したプレーが可能です。
また、セカンドとショートの距離が近いことで、より速いタイムでダブルプレーを取れるため、特にランナーが速くない場合や守備が安定している場合に非常に有効です。
2. 153ゲッツーの選択肢と利点
一方、153(サード-セカンド-ファースト)のゲッツーを選ぶことの利点もあります。特にサードの選手が肩が強い場合、153でのゲッツーは非常に有効になります。サードから直接ファーストに投げることができるので、セカンドやショートへのパスよりも精度が求められるものの、強肩を生かすことができます。
また、153の場合、サードの選手が前進守備をしていることが多く、ゴロを捕球してすぐに投げることで、ランナーをアウトにするまでのタイムが速くなります。状況に応じて、この選択肢を取ることができれば、試合の展開を有利に進めることができるでしょう。
3. 監督の指導と選手の意見のズレ
監督が「投手ゴロは163で決まっている」としている背景には、長年の経験と実績があるからこその指導法です。しかし、選手が感じている通り、状況によっては153の方が良いこともあります。特に「間に合わないかも」と感じる場合、逆に一歩前に出てサードの方が投げやすいというケースもあるでしょう。
このように、監督と選手の間で意見のズレが生じることがあります。特に「決まった方法」に疑問を持ち、より実践的な選択肢を模索する選手が増えてきている現代では、柔軟な判断も求められます。
4. 野球界の伝統と革新のバランス
野球界では、長年にわたる伝統的なプレーが根強く存在します。163というゲッツーの方法もその一つであり、これまでの成功実績から「この方法が最も効果的」とされてきました。しかし、時代が進むにつれて、選手個々の能力やプレーの多様化が進み、従来の方法に固執せず、柔軟な選択をすることが求められるようになっています。
伝統的なプレーを尊重しつつも、選手自身が状況を分析し、最適な選択をすることが、今後の高校野球において重要な要素となるでしょう。
5. まとめ
投手ゴロ時のゲッツーにおける「163」と「153」の選択には、それぞれの利点と背景があります。監督が「163」を推奨する理由には、過去の成功例とチームの連携の重要性がある一方で、選手が感じる柔軟な選択肢としての「153」の可能性も考慮すべきです。最終的には、試合の状況や選手の能力に応じた適切な判断が求められる時代となっています。


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