2026年1月29日に開催された「B.LEAGUE DRAFT 2026」は、Bリーグとして初めての新人ドラフトとなりました。しかし23チーム中多くが指名を回避し、全体でわずか11人の選手しか指名されない結果となりました。この不思議な現象について、制度面や各クラブの戦略、現状の背景から詳しく解説します。
Bリーグドラフトの仕組みと特徴
Bリーグドラフトは、プロ2年目までの選手や大学・高校卒業者を対象に、クラブが選手を指名する制度です。これは初開催であり、従来の日本プロスポーツで一般的な制度とは異なるため、多くのクラブが様子見をしている面もあります。[参照]
また、日本人選手限定の対象や、指名した選手と交渉する仕組みなど、細かなルールもあり、従来のNPBドラフトなどとは仕組みが異なります。
指名回避が多かった主な理由
今回のドラフトでは1巡目で8チームが指名を回避するなど、指名数が少ない結果となりました。これは複数の要因が絡んでいると見られています。[参照]
- 選手の質・ニーズの不一致:ドラフト対象選手の中にはクラブが求めるポジションや能力を持つ選手が少なかった可能性が指摘されています。つまりクラブが「この選手を獲得したい」と思う候補が十分でなかったという見方です。
- 報酬・契約条件の問題:報酬などの条件とのバランスを考え、指名を見送るチームもあったと報じられています。ドラフト選手に対する契約条件や年俸・人的コストを慎重に考えるクラブも多いようです。[参照]
- ドラフト制度への慎重姿勢:初開催ということもあり、指名することによるリスクや戦略面を検討して回避したチームもありました。ドラフトが選手獲得の必須手段として機能するかどうか、まだ現場が確信を持てていないという面もあります。
ドラフト制度自体の認識・課題
Bリーグのドラフト制度は導入されたばかりで、制度設計段階において議論が多くありました。「そもそも指名に値する選手がどれだけいるのか」といった意見や、「ドラフトで望まないクラブに行きたくない選手がいると制度が機能しにくい」という懸念も示されています。[参照]
そのため、まだ制度として成熟しておらず、クラブが積極的に指名する環境が整っていない状態とも考えられます。
野球ドラフトとの違い:活用の仕方と文化
日本プロ野球(NPB)のドラフトは、実力評価が比較的確立していることや、球団が若手選手を継続的に育成する文化があるため、毎年多数の選手が指名されます。[参照]
これに対してBリーグでは、ドラフトが初年度であり、選手の評価軸や育成方針、プロチームの戦略が一定ではないため、指名・非指名の判断が慎重になる面が強く出ています。
まとめ:消極的なのは制度と戦略の現状によるもの
今回のBリーグドラフトで多くのチームが指名を回避したのは、単に消極的だからというだけではなく、対象選手とクラブのニーズのずれ、報酬や契約面の慎重な判断、そしてまだ制度が成熟していないという背景があります。
今後、ドラフト制度が継続される中で選手評価の基準やクラブ側の戦略が明確化すれば、より積極的な指名が見られるようになる可能性もあります。制度の成長を見守る視点も大切です。


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