3F+3Loと3Lz+3Tの難易度ってどう違う?基礎点差0.1でも“感じる難しさ”をわかりやすく解説

フィギュアスケート

フィギュアスケートのコンビネーションジャンプ「3F+3Lo(三回転フリップ+三回転ループ)」と「3Lz+3T(三回転ルッツ+三回転トウループ)」は、基礎点がわずか0.1しか違いません。しかし、ファンやスケーターの感覚としては“どちらの方が難易度が高いのか?”という疑問がよく出ます。この記事では両者の技術的な構造やスケーターの実感での難しさの違いを、実例とともに解説します。

基礎点では0.1の差

フィギュアスケートの要素には基礎点(Base Value)という数値があり、コンビネーションジャンプはその合計が演技得点の基礎となります。3F+3Loと3Lz+3Tでは、基礎点の差はわずか0.1です。これは国際スケート連盟の採点基準で定められています。[参照

しかし、基礎点は“技の理論的な難度”を機械的に評価した数値であり、実際の難しさや選手が感じる負担と完全に一致するわけではありません。

3F+3Loの特徴と技術的ポイント

「3F(トリプルフリップ)」は踏切がエッジ要素を伴い、助走から踏み切りまでのバランスが難しいジャンプです。さらに3Lo(三回転ループ)は踏切が片足で行われるため、スピードが落ちやすいという特徴があります。

この組み合わせの難しさは、助走速度・踏切の質・姿勢の制御といった一連の流れを高い精度で維持しなければならない点です。選手によってはLo着氷後の姿勢制御が難しく、転倒やfo(フリーレッグオーバー)になりやすいという声があります。

3Lz+3Tの特徴と技術的ポイント

「3Lz(三回転ルッツ)」はフィギュアスケートのジャンプの中でも踏切時のエッジ管理が非常に厳しく、しばしば回転不足(edge call)の対象となります。しかし、3T(三回転トウループ)は比較的安定感が高く、コンビネーションの後半につなげやすいジャンプとして知られています。

この構成は、踏切の正確性が求められるルッツの成功率がポイントです。成功すれば基礎点が高く、比較的流れの良いコンボになりますが、踏切エラーや回転不足が出るとGOE(出来栄え点)が大きく減点される可能性があります。

基礎点と体感難易度のギャップ

基礎点だけを見ると3Lz+3Tの方がわずかに高い点数設定になっていますが、選手やコーチの間では「技術的な体感難易度」がしばしば議論されます。一般的には次のような見方があります。

  • 3F+3Loは助走・踏切から着氷・次の動きへのつながりまで一連の流れ全体で高い精度が必要
  • 3Lz+3Tはルッツの踏切精度が成否を大きく左右し、成功すれば安定したコンボになる

つまり、基礎点“だけ”では評価しきれない技術的な部分の難しさが存在するのです。選手によって「どちらが得意か」の評価が変わることもあります。

実例で見る両構成の使われ方

競技会では選手のジャンプの特性に応じてコンビネーションの組み合わせが選ばれます。ある選手は3F+3Loを得意として高GOEを獲得しやすく、一方で別の選手は3Lz+3Tの安定性から得点を重ねるといった具合です。これは数値だけでなく選手個別のジャンプ習熟度や基礎技術が深く関わっています。

根強いファンの間では「3F+3Loは流れの難しさがある」という評価があり、これは技術構造を理解した上で見ると納得しやすいポイントです。

まとめ: 難しさの本質は基礎点だけではない

結論として、3F+3Loと3Lz+3Tは基礎点差がわずか0.1ですが、単純にどちらが“難しい”という判断はできません。基礎点は採点上の数値的評価であり、実際の難易度は踏切の技術・助走から着氷への流れ・選手の得意不得意といった複合的な要素で決まります。

観戦者として両者のポイントを理解すると、選手のジャンプ構成の選び方や得点戦略をより深く楽しむことができます。

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