プレジャーボートには、1つの操縦席(ヘルムステーション)だけでなく、屋根上や後方にセカンドステーション・フライブリッジと呼ばれる第二の操縦席が装備されている船もあります。こうした複数の操縦系統がある船では、どのようにして操作の混乱を避けるかという仕組みが重要になります。
複数の操縦席(ステーション)がある理由
プレジャーボートの中には、メインの操縦席(通常はキャビン内やコックピット前方)に加えて、屋根上のフライブリッジやアフトステーションなどの第二の操縦席を備えるモデルがあります。これらは視界が良く、釣りや航行の補助に使われますが、船そのものの基本的な操作系は同じです。[参照]
こうした複数装備は特にスポーツフィッシングボートや大きめのプレジャーボートで一般的で、視界や操作性を向上させる目的で設置されます。[参照]
操縦系統の仕組み:切替と連動
操縦席が複数ある場合、エンジンのスロットルやギアレバーなどの主要な操作系は単に複製されているだけではなく、どこから操作するかを切り替える仕組みが設けられていることが多いです。たとえば、片方の操縦席でアクセルやギアを操作する際には、その信号を優先・切替する機構があり、誤操作を防ぎます。これは電子的な制御系で自動切替する場合や、手動でセレクターを切り替える方式などがあります。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
一部のシステムでは、どちらのステーションからも同じ操作信号が出せるように設計されているものもありますが、通常は“どちらか1つを有効にする”という制御が基本です。そうすることで、2人が同時にレバーを触っても誤操作が直接干渉しないように設計されています。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
ステアリングとスロットルの扱い
操縦席が2つある場合、ステアリング(舵取)やエンジン操作は共通の機構につながっています。基本的にはどちらのステーションから操作しても同じ舵角やエンジン回転数になるようにリンクされていますが、どちらか一方の操作を“無効”にする切替があることが一般的です。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
たとえば、フライブリッジ(屋根上操縦席)から操縦する際には、メインステーションでの操作がロックされたり、スロットルとギアの切替スイッチで操縦側を切り替える仕組みが搭載されていることがあります。
安全性と誤操作防止の実践例
実際のボートでは、セカンドステーションや追加の操縦系統があっても、誤操作が起きないように以下のような工夫がされています。
- 操縦系統ごとに“操作優先切替スイッチ”を設ける
- 不要な操作系をロックして無効化する機構
- 主要操作系統は共通のリンク・電気信号で統合し、どちらの席からでも同じ指令が出せるように設計
これらの仕組みによって、屋根上の操縦席で乗員が不用意にレバーを動かしても、メインの操縦席側が優先される設計や切替え操作がない限りは船の動作に干渉しにくい構造となっています。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
まとめ:複数ステーションでも安全な操縦系統設計
プレジャーボートの屋根上にある操縦席(フライブリッジ)や後方のセカンドステーションは、視認性や用途に応じて設置される便利な設備です。しかし、誤操作や混乱を避けるため、操縦系統は切替機構やリンク設計を備えています。
つまり、2つ以上の操縦席がある船でも、どちらの席から操作するかを制御できる仕組みがあり、不用意な操作が直接的に主たる操船に影響しにくいような設計となっているため、安心して使える設計になっています。正確な仕様は船種・艤装によって異なるため、実際の船のマニュアルや整備担当者に確認することもおすすめです。


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