スノーボードのスロープスタイルはジャンプやレール、ボックスなど多彩なセクションを滑る公認競技で、技術だけでなくギアの状態も重要な要素です。特に金属製のレール上を滑る機会が多いこの競技では、エッジ管理の方法が一般的なフリーライディングとは異なる工夫が必要になります。
この記事では、競技用ボードのエッジがすぐダメになるのかという疑問をはじめ、実際のエッジチューンやメンテナンスの考え方を具体例を交えて解説します。
フリースタイル用ボードのエッジとその役割
スロープスタイルやパーク用のスノーボードは通常ゲレンデ用ボードと同様に金属製のエッジが装着されていますが、エッジの使われ方は異なります。金属レールやボックス上を滑る際には、引っ掛かりにくさやコントロール性のバランスが重要です。
一般的なフリーライドボードとは違い、パーク系のライダーはエッジを丸めたり一部を鈍らせたりする“デチューン(detuning)”というチューニングを施すことが多く見られます。これはレール滑走時にエッジが引っ掛かるのを避けるためで、実際にエッジの角を丸める行為は専門用語でダリングとも呼ばれています。[参照]
金属の上を滑ることが“必須”になる理由
スロープスタイル競技の多くはジビング要素を含むため、レールやボックスの上を滑走することが多く、板のソールやエッジが金属に接触します。ただしこれはエッジ自体が“磨耗や破損を前提”としているわけではなく、適切に管理することが前提です。
競技用ライダーの中には、エッジにやや鈍角のチューンを施して金属との接触を軽減しつつ、必要な場面では十分なグリップを保つ調整を行うケースもあります。具体的にはボードエッジを鋭角にして雪面へのグリップを強化するより、やや角を落として扱いやすさを優先する考え方もあります。[参照]
エッジチューニングの基本と競技での工夫
エッジチューニングとは、板のエッジの角度や鋭さを調整することで、滑りやすさや扱いやすさを向上させるプロセスです。ベースエッジ(滑走面側)やサイドエッジ(横方向)を調整することで滑り心地は大きく変わります。
競技や滑り方に合わせてチューンを施す場合、エッジ角度を微調整したり、特定の範囲でエッジを鈍らせることがあります(競技者同士ではこの作業を行うことでレール上での引っ掛かりを軽減するという声もあります)。[参照]
具体的なチューン方法の例
一般的には板のエッジ角度を0.5〜2°程度で調整することがあり、角度を大きくすると板がフラットで滑りやすくなり、角度を小さくするとグリップを強めることができます。パーク用の板では、エッジ角度をやや緩やかにしたり、レール上で引っ掛かりやすい部分を丸めることが推奨される場合もあります。
また、競技者同士の談話として、ボード先端やテールの接触点以外のエッジを丸めることで不意の引っ掛かりを減らす扱いやすさ重視のチューンが行われることもあります。[参照]
エッジがすぐダメになってしまうリスクと対策
頻繁に金属のレールやボックスに接触する状況では、当然エッジの摩耗や傷が早く進むことがあります。しかし、これは競技だから避けられない“劣化”というより、定期的なチューンとメンテナンスで対処する問題です。
定期的なエッジのチェックや研磨、傷の除去、必要に応じた調整といったメンテナンスを行うことで、競技中でも一定の性能を保つことが可能です。また、強度が高いエッジを持つ競技向けのモデルを選ぶことも一つの対策です。
まとめ:スロープスタイルのエッジ管理と競技でのポイント
スロープスタイル競技では金属レール上を滑ることが多く、一般的なゲレンデライディングよりエッジの状態が影響しやすくなります。しかし、適切なエッジチューニングやメンテナンスを行うことで、金属との接触によるダメージを最小限に抑え、安心してライディングできます。
競技用のチューンにはエッジ角度の調整やデチューンといった方法があり、これらは単に角度を深くするだけでなく、引っ掛かりを抑えつつ必要なグリップを確保するという考えが基本です。日々のメンテナンスと自分の滑り方に合わせた調整が、快適なスロープスタイルライフを支えてくれます。


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